スルガ銀行:社員が1億6500万円不正流用、顧客定期解約で融資に

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  • 40歳台の男性社員、顧客3人の定期預金を解約するなどで資金つくる
  • 監督官庁に報告、刑事告訴含め対応検討-社員は13日付で懲戒解雇

スルガ銀行の社員が顧客の定期預金を解約するなどで約1億6500万円を流用したことが分かった。新たなコンプライアンス絡みの問題になる。

  スルガ銀の14日付資料によると、40歳の男性社員が2015年4月24日から18年6月1日までの間、本店営業部で顧客3人の定期預金を解約するなどして資金をつくり、担当している取引先へ融資金として流用した。顧客から問い合わせがあり、社内調査をして発覚した。この社員は13日付で懲戒解雇処分になった。スルガ銀は監督官庁に報告するとともに所轄警察署への刑事告訴を含めて対応を検討している。

  シェアハウス向け融資を巡る偽造や改ざんに続き、スルガ銀は別のコンプライアンス問題に見舞われた。シェアハウス絡みでは4-6月期(第1四半期)純利益が32億円と前年同期比71%減ったと9日に発表したばかりで、第三者委員会が8月末までに報告書にまとめる予定だ。今回の不祥事を受けてスルガ銀は、役職員のコンプライアンス意識の向上を図り、内部管理充実や相互牽制強化に取り組むとしている。

  SMBC日興証券の佐藤雅彦アナリストは、今回の不祥事が与える影響は軽微とした上でスルガ銀はシェアハウス問題で「預貸金の残高流出は当面続く」と予想した。8月の報告書を受けた金融庁による一部業務停止命令や経営陣刷新、今期収益下方修正といったリスクシナリオが想定されるとしている。

  共同通信は14日夕、金融庁がスルガ銀行に対して不動産融資業務の一部停止命令を出す検討に入ったことが分かったと報じた。企業統治に重大な欠陥があるとして、経営体制の刷新も求める方向だとしている。

(末尾に一部業務停止命令を検討との報道を追加して更新します.)
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