ドル・円は上昇、トルコ巡る混乱一服受け一時111円台回復

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  • 朝方に付けた110円59銭から午後には111円ちょうどまで反発
  • トルコ問題の根本解決なしにリスクセンチメントの回復困難-NBC

東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。トルコ中央銀行が前日に発表した金融システムの安定化措置を受けて、トルコ・リラ急落に端を発したリスク回避の動きが一服していることが支えとなった。

  ドル・円相場は14日午後3時21分現在、前日比0.2%高の1ドル=110円96銭。前日の米株安を受けて朝方に110円59銭まで下押す場面が見られたものの、日本株が大幅高となる中、午後には一時111円ちょうどまで反発した。

  NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)は、ドル・円について「米株安を受けた日本株下落への期待から売りが先行したものの、日本株の上昇を受けて反発した」と説明。ただ、「昨日の対処療法で先週からのリラ急落が鎮静化したが、トルコがインフレや経常赤字、さらに対米関係などで根本的な問題解決の方向性を示さない限り、本腰を入れたリスクセンチメントの回復は難しい」としている。

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  三井住友銀行市場営業部NYトレーディンググループの下村剛グループ長は、トルコを起点とした新興国通貨売りに関連し、前日の海外時間にアルゼンチンが緊急利上げを実施したことなどを指摘した上で、「トルコ発の伝播(でんぱ)を防ぐという各国の姿勢が示されている」と指摘。「トルコの混乱がどこで落ち着くのか。落ち着くためには金融政策、財政政策、政治というところが前進する必要があり、今週はもう少し、それを見ていく時間帯だ」と述べた。

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  トルコ・リラは前日、対ドルで大幅続落して過去最安値を更新。この日は下落して始まった後、上昇に転じている。

  NBCのルー氏は「トルコに関しては現状、悪材料は全てそろっている状態。月末までに根本的な問題解決の方向性が示された場合、リスクセンチメントの回復のエネルギーが強くなる可能性があるため、ここからのリスク回避に伴う円買いは手探りになっていきそうだ」との見方を示した

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、前日比0.1%高の1ユーロ=1.1421ドル、ユーロ・円相場は0.3%高のユーロ=126円73銭で推移している。

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