Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

人民元の最悪期は終わった、悪材料織り込み済み-スタンダードC

  • 元相場はドルに対してこの3カ月に約8%下落
  • 貿易摩擦や金融緩和などマイナス要因は考慮済み-フェン氏

中国・人民元が大幅に下落する最悪期は終わった--。トルコ情勢が世界の市場を混乱させている中で、英スタンダードチャータードの大中華圏担当マクロトレーディング責任者、チャールズ・フェン氏はこう見ている。

  貿易摩擦や中国の金融政策緩和など、人民元の下押し圧力となっていた要因は相場にほぼ織り込まれている上、ドルがさらに上昇する余地も限られているとフェン氏は分析する。年初来高値から20%余り下落している中国本土株も底入れに向かう可能性がある。

  外国為替や金利、現地通貨建て社債トレーディングを統括する香港在勤のフェン氏は、ドルが弱含めば元が最近の下げと同程度のぺースで戻す「十分な可能性」があると指摘した。また元上昇が経済のファンダメンタルズやドルの全体的な方向性に沿ったものであれば、当局が大規模介入に乗り出す公算は小さいとも述べた。

  米中間の貿易摩擦激化や景気下支えに向けた中国人民銀行(中央銀行)による緩和の動きを背景に元はドルに対してこの3カ月に約8%下落。アジア通貨で最悪のパフォーマンスを記録している。中国当局は元ショート(売り持ち)のコストが事実上高くなる措置を打ち出しており、為替市場での「群集行動」を避けるよう市中銀行に促した。元安になると、米国による対中関税引き上げに輸出企業は対処しやすくなるが、海外資産の外貨建て利益を押し下げるリスクにもなる。

原題:Veteran StanChart Trader Says Worst of Yuan Slump Is in Past (1)(抜粋)

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