【個別銘柄】Vテクノ大幅高、スズキと光通信上昇、コカBJH安い

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  • Vテクノは高水準の受注継続期待、スズキは貿易摩擦に強いと野村証
  • 光通信は第1四半期大幅増益に、コカBJHはみずほ証が格下げ

14日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ブイ・テクノロジー(7717):前日比9.3%高の2万640円。4-6月期営業利益は前年同期比同4.2倍の27億3300万円だった。東海東京調査センターでは、中国で10.5世代液晶ディスプレイの設備投資は一部遅延案件があるものの概ね投資が継続されており、四半期受注高は200ー250億円の水準が継続すると予測。中国で液晶テレビの8KとOLED化への技術進化で、液晶フォトマスク描画装置と局所レーザーアニール装置の需要が高まる可能性が出ているなどとしている。

  スズキ(7269):5.1%高の7530円。野村証券は9、10日に開催された日米閣僚級貿易協議について、今回は大きな進展がなく、日本から米国への自動車輸出への関税が引き上げられるリスクは残り、不透明感が解消されなかったと判断。自動車貿易摩擦が再燃するリスクがあり自動車セクターに積極的に投資しづらい中では、インドやパキスタン、日本の軽自動車市場で高いシェアを持ち、高成長を続けているスズキがアウトパフォームする状況が続くと予想した。

  光通信(9435):15%高の2万970円。14日午前に発表した4-6月期営業利益は前年同期比68%増の162億円だった。法人事業で顧客契約数が伸びたことが貢献した。据え置いた通期営業利益計画に対する進捗(しんちょく)率は30%。併せて発行済み株式総数の2.5%にあたる120万株の自己株式を8月末に消却することも明らかにした。

  ソフトバンクグループ(9984):3.7%高の1万445円。SMBC日興証券は目標株価を1万1500円から1万2400円に変更、投資判断は「1(アウトパフォーム)」を継続。ビジョン・ファンドの好循環入りが株価上昇へのカタリストになると想定。今後、IPOによる投資価値の顕在化や一部売却による投資収益の実現が増えてくれば、保有資産価値の増大や投資事業の株式市場での評価向上、上場企業および予備軍で構成のグループ成長期待が高まると予想した。

  コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(2579):2.8%安の3275円。みずほ証券は投資判断を「買い」から「中立」に引き下げ、目標株価は5490円から3560円に見直した。豪雨被害によるサプライチェーン再整備の必要性の高まりを受け、注目してきた統合シナジーに伴う株主資本利益率(ROE)改善が先送りとなる可能性が生じてきたと分析。同証では債務を活用した海外展開の可能性にも注目してきたが、当面は国内のサプライチェーン再整備が優先される見通しとなった。営業利益予想は2018年12月期を502億円から350億円、来期を578億円から405億円にそれぞれ減額した。

  UUUM(3990):1000円(16%)高の7180円とストップ高。いちよし経済研究所は新たに「A(買い)」でレーティングを開始、フェアバリューは1万円とした。多くの国内の動画クリエイターがマネジメント・ノウハウに先行優位を持つ同社に集まる傾向があるほか、「VTuber」も同社に所属するケースがあり、収益源である広告収益の成長ペースは国内ネット動画広告市場の平均を上回ると分析。営業利益予想は19年5月期が9億円から11億円(会社計画は前期比19%増の8億5000万円)、来期は14億円から18億円に増額、再来期は29億円とみる。

  ジャパンディスプレイ(6740):6.8%高の157円。岩井コスモ証券は、投資判断を「中立プラス」から「アウトパフォーム」に引き上げた。第1四半期は赤字が大幅に減少し、通期黒字化へ滑り出しは順調と分析。液晶パネルを搭載した最大顧客の今年の新モデルが期待通りの販売台数を達成できれば、評価は一変するとみる。第2四半期売上高は前四半期比4-5割増、第3四半期は倍増以上で3000億-3500億円が期待されるという。

  スタートトゥデイ(3092):1.1%安の3550円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、中期計画の成長源となるPB事業が本格的にスタートしたものの、決算と開示内容からの推計では同事業立ち上がりは会社想定を下回る状況であると分析。19年3月期営業利益予想を386億円から370億円(会社計画400億円)、来期を430億円から420億円へそれぞれ下方修正した。

  トリドールホールディングス(3397):6%高の2417円。発行済み株式総数の2.09%、約39億円上限に自己株を取得すると13日発表した。野村証券は自己株取得は資本効率向上に加え、M&A(合併・買収)への活用を視野に入れているもようとした。一方、4-6月期営業利益は前年同期比5.8%増の22億3800万円と同証予想26億円を下回った、国内業績は全般的に苦戦とも指摘。

  ディー・エヌ・エー(2432):1.5%安の1896円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を2000円から1800円に引き下げた。任天堂との協業タイトルを含めて、ヒットタイトルを創出できない状況が続いて収益の拡大期待は低下しており、バリュエーションの切り上がりも見込み難いとする。投資判断は「中立」を継続。

  アニコムホールディングス(8715):11%高の4020円。7月度の新規契約件数は1万2224件(前年同月1万1432件)、正味収入保険料は27億3700万円(同25億300万円)と13日に発表。大和証券は、中長期的にペット市場の拡大をけん引役とした収益成長が続くとの見通しに変更ないとした上、8日に発表されたペット保険の商品改定について、保険料の引き上げは収益拡大につながる前向きな材料、腸内フローラ測定サービスの無料付帯も競争力強化とビッグデータ蓄積の観点から評価できるとした。

  ワタミ(7522):10%安の1186円。4-6月期営業損失は2億2300万円、前年同期は1億1200万円だった。宅食事業が1食あたりの単価下落と広告宣伝投資負担増で減益、農業は赤字拡大した。通期計画は7億円の黒字を据え置いた。

  アミューズ(4301):17%高の3570円。19年3月期営業利益計画を31億円から38億円に上方修正した。前期実績は33億4200万円。利益率が高いCM収入やファンクラブ収入などが全般にわたり好調、一方で貸倒引当金の減少などで販売管理費も大幅抑制。

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