テスラのマスク氏、「資金確保」巡り説明も証拠示さず-当局調査は続く見通し

  • マスク氏:サウジ政府系ファンドから非公開化を求められてきた
  • 疑いは晴れず、むしろSECによる容疑立証を助ける可能性と弁護士

テスラのマスクCEO

Photographer: Yuriko Nakao/Bloomberg

米電気自動車(EV)メーカー、テスラのマスク最高経営責任者(CEO)は13日、同社の株式非公開化のための「資金を確保した」とする7日の自らのツイートにようやく言及し、背景を説明した。しかし、米当局が同氏の調査を打ち切ることはなさそうだ。

  マスク氏が本当に巨額の資金を確保したのかとの疑念が広がり、テスラ株は7日以降、大幅に変動していた。マスク氏は13日のブログ投稿で、昨年初め以来、サウジアラビアの政府系ファンドからテスラを非公開会社にするよう求められてきたと説明した。

  ただ、マスク氏が資金を確保したという証拠を示さなかったため、投資家の混乱は収まっていない。さらなる情報開示を行わない限り、交渉がどこまで進んだかという投資家の疑問は宙に浮いたままだ。弁護士らは、13日のマスク氏の説明は疑いを晴らすどころか、むしろ7日のツイートは投資家を誤解に導くものだと米証券取引委員会(SEC)が立証するのを助ける可能性もあると指摘する。

  かつてSECの企業ファイナンス部門責任者を務め、現在は法律事務所ロープス&グレーのパートナー、キース・ヒギンズ氏は、「慎重な弁護士なら、誓約書を得るまでは『資金を確保した』と言わないよう、忠告しただろう」と発言。「起業家はよくこのような発言を行うが、巨額の株取引が関与する場合は、言葉をもう少し慎重に選ぶ方が良いだろう」と指摘した。

  テスラの13日の株価終値は0.3%高の356.41ドル。

原題:Musk’s Belated Explanation Is Unlikely to Get SEC Off His Back(抜粋)

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