Photographer: Kerem Uzel

トルコ危機が新興市場全般に波及、株式と通貨が1年ぶり低水準に

  • トルコの金融システム下支え措置は不十分と一部アナリスト
  • アルゼンチンのセンチュリーボンド利回りが10%に急上昇

トルコ危機は新興市場全般へと波及し、株式と通貨の双方を1年ぶりの低水準まで押し下げた。

  トルコの政策当局が国内金融システムを下支えする最初の措置を講じたものの、一部アナリストからは苦境にある市場を守るには不十分だと見なされ、トルコ・リラは一段安となり、他の新興市場国にも通貨安が広がった。トルコのエルドアン大統領は米国を批判。利上げを論外とし、国際的な救済措置の要請を拒否すると表明する中で、トレーダーらはトルコ資産を売り浴びせ、それが他の途上国経済へと波及した。

  南アフリカ共和国の通貨ランドの1カ月物インプライドボラティリティー(IV、予想変動率)は2015年12月以来の大幅上昇となり、アルゼンチン・ペソが1ドル=30ペソまで下落する中でアルゼンチンのセンチュリーボンド(期間100年の超長期債)利回りは10%に上昇した。

  野村インターナショナルの外為ストラテジスト、ジョーダン・ロチェスター氏(ロンドン在勤)は、「またもやマニック・マンデー(大騒ぎの月曜日)だ」と発言。「われわれはトルコがこの流れをとめるために持ち合わせている選択肢のリストを検討している。利上げや国際通貨基金(IMF)の関与、トルコ・リラへの市場の信頼感回復だ。残念ながら全ての要素が逆方向に向かっている」と述べた。

  MSCI新興市場指数は2%下げ、1041.60となった。CBOE新興市場ETFボラティリティー指数は1カ月ぶりの高水準に上昇。MSCI新興市場通貨指数のこの4日間の下げ幅は16年11月以来最大となった。JPモルガン指数の新興市場ソブリンのリスクプレミアムは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の366bp。

原題:Turkey’s Collapse Sinks Emerging Markets on ‘Manic Monday’(抜粋)

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