債券は下落、リスク回避一服で売り圧力-高値警戒感も重し

更新日時
  • 先物は8銭安の150円30銭で終了、長期金利は0.105%に上昇
  • 日銀オペ、超長期ゾーンの減額観測が多少ある-メリル日本証

債券相場は下落。国内株式相場の大幅反発や外国為替市場で円安が進行するなどトルコ情勢を巡る先行き不透明感を背景としたリスク回避の動きに一服感が出たことで、売り圧力が掛かった。

  14日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.10%で取引を開始。日経平均株価が上昇幅を拡大して引けると、2営業日ぶりの水準となる0.105%まで切り上げた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「トルコ問題に関してはリスクがすぐなくなる感じではない。しばらくは様子を見る必要があるが、特に新規材料がなかった」とし、昨日買われた反動が出たと説明した。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比4銭安の150円34銭で取引を開始。一時は150円25銭まで下落し、結局は8銭安の150円30銭で引けた。

  この日の東京株式市場では日経平均が5営業日ぶりに大幅反発。外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=111円超えと、2営業日ぶりの水準まで円安が進んだ。東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは「トルコ不安は一巡感があり、そもそも世界的なリスクオフまでは進みにくいだろう。債券相場上伸も利回り曲線のフラット(平たん)化も一服」とみていた。

  一方、日本銀行は15日の金融調節で、長期と超長期ゾーンの国債を対象に買い入れオペを通知する予定。メリルリンチ日本証の大崎氏は、「国債市場の機能改善を理由に減額があるのかどうかがまだ不透明で、超長期ゾーンでは減額があるのではないかとの観測も多少はある」と言う。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.115%+0.5bp
5年債不成立
10年債0.105%+1.0bp
20年債不成立
30年債0.845%+2.0bp
40年債0.980%+1.0bp
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