トルコ金融市場の危機、グローバルな銀行にも影響が波及

  • デフォルトのリスク増大やトルコ・リラ急落背景に株価下落
  • BBVAやウニクレディト、INGグループ、シティなど売られる

トルコ金融市場の危機的状況はグローバルな銀行にも急速に影響が波及し、直接的なエクスポージャーが全くないか、ほとんどない銀行の株価も下落に見舞われている。金融システムを通じて未知の経路から悪影響が拡散する可能性に投資家は不安になっている。

  主に懸念されるのは、成長の豊かな源泉として新興市場に期待を寄せてきた欧州の銀行だ。米国がトルコとロシアに対する制裁を強化し、両国市場に混乱が生じていることで、欧州銀の収益は圧迫されかねない。

  トルコ・リラ、ロシア・ルーブルの下落や、両国でのデフォルト(債務不履行)のリスク増大を背景に、スペインのバンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)やイタリアのウニクレディト、オランダのINGグループの株価は10日の取引で大きく下げた。

  トルコでの危機が10日に一層深刻化したことで、同国へのエクスポージャーが比較的小さめであることを開示している米国の銀行の株価も無傷ではいられなくなり、シティグループは5月以来の大幅下落となった。ギリシャ危機で多額の損失を被り、2008年の金融危機から10年経過後も収益性の完全な回復に至っていない銀行部門のリスクに対し、投資家がいかに敏感なままであるかを一連の動きは反映した形だ。

  バイニング・スパークスのアナリスト、マーティー・モスビー氏は、多くの米銀の場合、トルコやロシアなどの国々への「エクスポージャーはごく最小限だ。実際には金融市場全般への影響と、時折高まる懸念のレベルによる部分の方が大きい」と指摘した。

Double Jeopardy

Country exposures, as a percentage of total risk-weighted assets

Bloomberg, company reports, Fidentiis Equities

Note: BNP, ING figures as of end 2017. Others as of 2Q 2018; BNP data for Russia not available.

原題:As Turkey Crisis Mounts, Contagion Jitters Hit Global Banks (1)(抜粋)

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