ソフトバンクはテスラ非公開化計画に参加せず

更新日時
  • 自動車分野で滴適出行やウーバー、GMのクルーズ部門に既に出資
  • テスラが競争激化に見舞われていることも背景か

ソフトバンクグループの孫正義氏

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が掲げる株式非公開化の計画を巡り、ウォール街では誰が同CEOと手を組み資金を提供するかに関する臆測が飛び交っているが、候補の1社と目されていたソフトバンクグループはそうした取引に参加する計画はない。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  同関係者によると、ソフトバンクは2017年に投資の可能性を巡ってマスク氏と協議したが、こうした計画を再検討する意思はない。詳細が公表されていないことを理由に匿名を条件に語った。

  ソフトバンクが関心を持たない理由には2つの要素があると同関係者は説明。ソフトバンクは既に将来の自動車のあり方への賭けを行っており、配車アプリの滴適出行やウーバー・テクノロジーズ、シンガポールのグラブに出資している上、5月にはビジョン・ファンドを通じてゼネラル・モーターズ(GM)の自動運転車部門クルーズに22億5000万ドル(約2490億円)を投資すると発表した。また、電気自動車(EV)市場で以前は明らかなリーダーだったテスラが競争激化に見舞われ、量産化目標をまだ達成できていないことも背景にある。

  ソフトバンクの広報担当者はコメントを控えた。

  テクノロジー分野を中心に投資する約1000億ドル規模のビジョン・ファンドは、最近ではシェアオフィス運営会社ウィーワークや食事宅配サービス会社ドアダッシュに投資している。ソフトバンクはテクノロジー分野で今最も重要な投資家と自称してきただけに、テスラの非公開化計画への参加見送りを決めたのは注目に値する。

原題:SoftBank Is Said to Shun Tesla Deal Amid Focus on Other Car Bets(抜粋)

(3段落目以降にソフトバンクの投資の経緯などを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE