Photographer: Akio Kon/Bloomberg

日本株は大幅続落、トルコ懸念で世界的にリスク回避ー輸出や素材安い

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  • トルコ・リラは対ドルで最安値圏、株売り債券買い
  • 円は対ユーロで2カ月半ぶり高値、対ドルで1カ月半ぶり高値
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

13日の東京株式相場は大幅安で4営業日続落。米国との緊張が高まるトルコの金融市場混乱が欧州の金融機関に悪影響を与えるとの懸念が強まる中、為替相場が対ユーロを中心に円高に振れたため電機や機械といった輸出関連など幅広いセクターが売られた。

  TOPIXの終値は前週末比36.66ポイント(2.1%)安の1683.50と、3月23日以来の下落率で7月5日以来の安値。日経平均株価は440円65銭(2%)安の2万1857円43銭と、7月6日以来の安値で引けた。

  農林中金全共連アセットマネジメントの山本健豪ファンドマネジャーは、「米国との対立による通貨リラの急落などはトルコ独自の問題と認識はしていても、スペインをはじめ同国へのエクスポージャーが大きいユーロ圏の金融機関の経営不安をあおる動きが、結果的に為替のユーロ安や日本株急落につながった」と指摘。「両国の対立がどう着地するか見通せないことから、夏期休暇で薄商いの中ヘッジ目的などの先物売りに押された公算が大きい」との見方も示した。

  トランプ米大統領は10日、トルコ製の鉄鋼とアルミニウムに賦課する関税率を倍に引き上げることを承認した。またトルコのエルドアン大統領は12日の演説で、対米対決姿勢を崩さなかった。トルコでは政策決定がまひした状態で、今週も金融市場の混乱が続くとみられており、13日早朝の為替市場でトルコ・リラは対ドルで最安値を更新した。ユーロ・円相場は一時1ユーロ=125円15銭と、5月30日以来2カ月半ぶりのユーロ安・円高水準。ドル・円も1ドル=110円11銭まで円が上昇。

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  きょうの日本株は続落して始まった後も円高とリンクして下値を模索、日経平均は節目の2万2000円を下回った。岡三証券の阿部健児チーフストラテジストは「欧米市場が株安・金利低下とリスク回避の動きとなり、日本株もエクスポージャーを下げる売りが優勢」となったと指摘。

  午後後半にはトルコ中央銀行が金融安定と金融市場の正常な機能を支える措置を発表し、株価が下げ渋る場面があった。農中全共連AMの山本氏は「トルコはファンダメンタルズが好調であるため、中銀がしっかり政策対応することが確認できればリラの下落は止まり、金融市場の混乱も徐々に収まるのではないか」とみていた。

  • 東証1部33業種はサービスを除く32業種が下落、円高で機械や電機など輸出関連、非鉄金属や鉄鋼など素材関連が下落率上位
  • 売買代金上位では4-9月期利益計画を下方修正した三井金属、1-6月期減益だったコカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスが大幅安
  • 4-6月期営業利益が市場予想を上回ったリクルートホールディングス、今期も増収増益を計画したドンキホーテホールディングスは上昇
  • 東証1部の売買高は15億2364万株、売買代金は2兆5145億円
  • 値上がり銘柄数は191、値下がりは1884
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