債券上昇、トルコ懸念で安全資産需要-長期金利は0.1%割れに

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  • 長期金利は0.095%に低下、1日以来の水準
  • リスク回避姿勢は続かざるを得ず、主要国債券は底堅い-岡三証

債券相場は上昇。長期金利は約2週間ぶりに0.1%割れとなった。トルコ情勢の先行き不透明感を背景に世界的に金融市場が不安定化する中、安全資産としての債券需要が強まった。

  13日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値から横ばいの0.10%で取引を開始した後、0.095%と1日以来の水準に低下した。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「世界的な株安・債券高の流れを受けて円債もじり高。トルコ情勢などを背景にリスク回避姿勢は続かざるを得ず、安全資産需要で主要国の債券は底堅い」と指摘。一方、「円債は日本銀行が0.2%程度まで長期金利の上昇を容認したすぐ後なので、積極的に上値を追う動きも出にくい」とし、高値圏で膠着(こうちゃく)する可能性があると言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前週末比8銭高の150円35銭で取引を開始。一時は150円39銭と、日中取引ベースで1日以来の高値を付けた。結局は11銭高の150円38銭で引けた。

  前週末10日の米国市場では、トルコ経済危機の深刻化を背景にダウ工業株30種平均が前日比0.8%安の25313.14ドルで終了。米国債相場は上昇し、10年国債利回りは5ベーシスポイント(bp)低い2.87%で引けた。

  この日の東京株式相場は4営業日続落。日経平均株価は前週末比440円65銭安の2万1857円43銭で引けた。東京外国為替市場ではドル・円相場が一時1ドル=110円11銭と、6月28日以来の水準まで円高が進んだ。

  岡三証の鈴木氏は、「トルコ情勢の影響拡大でもう一段円高が進む可能性もある。追加緩和を迫られるような状況になるかもしれない中で、緩和策を回避する説明が大変になるだろう」とし、「日銀にとっては嫌な方向に進んでいるのではないか」と話した。

トルコ中銀の金融安定化措置についてはこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前週末比
2年債-0.120%横ばい
5年債-0.080%横ばい
10年債 0.095%-0.5bp
20年債 0.595%-1.5bp
30年債 0.830%-1.0bp
40年債 0.970%-1.0bp
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