8月10日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為ユーロが13カ月ぶり安値、トルコ巡る不安高まる

  10日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下げ幅を拡大し、対ドルで昨年7月以来の安値に落ち込んだ。トルコ・米国間の緊張が高まる中、トランプ米大統領がトルコ製の鉄鋼およびアルミニウムに対する関税を倍に引き上げると明らかにし、欧州の市中銀行のエクスポージャーが大きいトルコ・リラやその他の新興国通貨が売られた。

  ユーロは対ドルで一時1.2%下げ、1ユーロ=1.1388ドルと13カ月ぶりの安値に沈んだ。ただ、トランプ大統領の代理人を務めるジェイ・セクロー弁護士が、トルコで米国人牧師が拘束されている問題は解決に近づいていると述べたことから、ユーロは遅い時間には下げ渋った。リラはドルに対し一時24%安。トルコのエルドアン大統領はこの日、海外資産や外貨をリラに交換するよう国民に呼び掛けた。

  ニューヨーク時間午後4時50分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.7%上昇。ユーロは対ドルで1.1%安の1ユーロ=1.1404ドル。ドルは円に対し0.2%安の1ドル=110円84銭。

  ドル指数は一時0.8%上昇したが、6月21日に付けた年初来の高水準には届かなかった。

欧州時間の取引

  トルコ・リラの急落の影響が欧州銀行に及ぶとの懸念でユーロが下落。欧州中央銀行(ECB)の銀行監督部門はBBVAとウニクレディト、BNPパリバが欧州銀の中で特にリラ下落の影響にさらされていると認識していると、英紙フィナンシャル・タイムズが関係者を引用して報じた。
原題:European Currencies Suffer as Turkey Concerns Swell: Inside G-10(抜粋)
Euro Drops to One-Year Low on Turkey Contagion Fear: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株大幅安、トルコ経済危機が深刻化

  10日の米株式相場は大幅安。トルコの経済危機が深刻化し、世界的な株安となった。

  • 米国株は大幅安、トルコ経済危機の悪化で世界的な株安に
  • 米国債は上昇、10年債利回りは2.87%
  • NY原油は反発、トルコ金融情勢の悪化で
  • NY金は小幅続落、1オンス=1219.00ドルで終了
  •   S&P500種株価指数は薄商いの中を下落。最近は日中取引ベースの最高値が視野に入る場面もあった。米国がトルコに外交的な攻撃を強め、トルコの経済危機が強まったため、欧州や新興市場の株価指数の多くが1%を超える下げとなった。

      米10年債利回りはトルコ危機を背景に逃避目的の買いが入り2.9%を下回った。

      S&P500種株価指数が前日比0.7%安い2833.28で終了。ダウ工業株30種平均は196.09ドル(0.8%)安の25313.14ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.7%下げて7839.11。午後5時現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.87%。

      ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が反発。トルコが全面的な金融メルトダウンに近づいたことから買いが膨らんだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は82セント(1.2%)高い1バレル=67.63ドルで終了。週間では1.3%下落し、2015年以降で最長の6週連続安となった。ロンドンICEの北海ブレント10月限は前日比74セント高の72.81ドルで終えた。

      ニューヨーク金先物相場は小幅続落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%安い1オンス=1219.00ドルで終了した。

      今週は米国と他国との地政学的な緊張が市場の地合いを左右した。トルコのエルドアン大統領が演説したが、トルコの危機が他国にも広がるとの懸念を鎮めることはほとんどできなかった。トランプ米政権がトルコ製の鉄鋼とアルミニウムに賦課する関税率を倍に引き上げたため、事態がさらに悪化した。
    原題:U.S. Stocks Drop, Dollar Gains Amid Turkey Crisis: Markets Wrap(抜粋)
    Crude Posts Sixth Weekly Drop as Trade War Threatens Demand(抜粋)
    Gold Puts Up a Fight as Selloff Slows Near Key $1,200 Level(抜粋)

    ◎欧州債:上昇、トルコ・リスクへの警戒広がる

      10日の欧州債相場は上昇。欧州の銀行が抱えるトルコ・リスクを懸念し、リスク回避の動きが広がった。トルコ・リラが売りを浴び、過去最安値を更新したことが手掛かりになった。

      ドイツ10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、0.32%。英国債はドイツ国債に連れ高。2QのGDP統計が予想通りだったことを受けたアウトパフォーマンスはやや後退。来週の供給はドイツが15日に10億ユーロの発行を予定しているのみ。

      スペイン10年債利回りは1bp上昇の1.40%、イタリア10年債利回りは8bp上げて2.98%。
    原題:Turkey Woes Trigger EGB Risk-Off Bid; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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