きょうの国内市況(8月10日):株式、債券、為替市場

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●日本株1カ月ぶり安値、日米FFR警戒とユーロ安-午後300円超安に

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  東京株式相場は3日続落し、主要株価指数は1カ月ぶり安値。日米新貿易協議(FFR)への警戒が続く中、午後に入りトルコリラ下落を材料に対ユーロで円高基調が強まり、新興国不安から下げ足を速めた。半導体関連など電機株、精密機器や海運、不動産株など東証1部33業種中、32業種が安い。

  TOPIXの終値は前日比20ポイント(1.2%)安の1720.16、日経平均株価は300円31銭(1.3%)安の2万2298円08銭。両指数とも7月12日以来の安値水準に沈んだ。

  SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリストは、「FFRはどこまで話し合いが進んだのか交渉内容が分からず、市場には自動車関税などのリスクに対する警戒が残っている」と指摘。日本は環太平洋連携協定(TPP)、米国は2国間の自由貿易協定(FTA)を示すなど「考え方が違うことから議論の進め方が難しい。2国間で交渉が進めば、日本側が一番危惧する自動車関税も視野に入りやすい」との認識を示した。

  東証1部33業種は鉱業、海運、不動産、保険、情報・通信、金属製品、電機、精密機器など32業種が下落、上昇は石油・石炭製品の1業種。

  売買代金上位では、4-6月期純利益が42%減の第一生命ホールディングス、決算失望の国際石油開発帝石が安く、アルバックやスルガ銀行は大幅安。半面、増益決算と自社株買いが材料の富士フイルムホールディングス、増配と自社株買いの株主還元強化をアナリストが評価した昭和シェル石油は高い、1-6月期営業利益が市場予想を上回った荏原は急騰

●債券上昇、日本株安・円高でリスク回避-ブルフラット化との見方も

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  債券相場は上昇。日米新貿易協議(FFR)やトルコ情勢を巡る先行き不透明感を背景に国内市場で株安・円高の展開となったことから、リスク回避に伴う債券買い圧力が掛かった。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比7銭安の150円14銭で取引を開始。午後の取引終盤に日経平均株価が下げ幅を拡大し、外国為替市場でトルコリラを中心に対新興国通貨で円高が進むと、一時150円30銭まで上昇した。終値は20銭高の150円27銭と、日中取引ベースで7月31日以来の高値で引けた。

  SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、「海外の金利はどちらかというと下向きで、ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)もあまり強くない。加えて、FFRが始まって円高・株安リスクが意識されるなどもろもろ考えると外部環境は金利が下がる方の材料が多い」と指摘。需給面でも「超長期ゾーンは次の20年債入札まで間が空いている」とし、再来週にかけて利回り曲線はブルフラット(平たん)化すると見込む。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.105%で寄り付き、午後には0.10%と、6日以来の水準まで下げた。

  日本銀行はこの日、中期と超長期を対象に国債買い入れオペを実施。各ゾーンの買い入れ額は前回から据え置かれた。応札倍率は残存期間10年超25年以下が3.85倍と、昨年8月以来の高水準となったほか、25年超と3年超5年以下も上昇し、市場で売り需要が多いことが示された。一方、1年超3年以下は3.28倍と、5月以来の低水準だった。

●円が全面高、日米貿易協議懸念やトルコリラ急落でリスク回避

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  東京外国為替市場では円が全面高。日米新貿易協議(FFR)に対する懸念やトルコリラの急落などを背景にクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)を中心にリスク回避の円買いが加速した。ドルも円以外の通貨に対して上昇している。

  円は午後3時39分現在、先進国や新興国などほぼ全ての主要通貨に対して上昇。対ユーロでは前日から一時1%近く上げ、6月19日以来となる1ユーロ=126円83銭まで円高が進行した。午後の取引で欧州中央銀行(ECB)が一部の欧州銀行のトルコリスクを懸念していると英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じたのをきっかけにユーロ・ドルが心理的節目の1ユーロ=1.1500ドルを割り込んだ。

  みずほ銀行の加藤倫義参事役はFFRについて、「米国は2国間協議、日本はTPPの枠組みにこだわっており、良い果実が生まれているような雰囲気ではない」と指摘。「夏休みであり、みんなTPPの結果を見たいからあまり積極的にポジションを張ろうとしていないということはマーケットは薄い。そういう中で、つい最近までリスクオフの円買いはお休みだっただけに、短期投機筋にしてみれば今日は円買いが仕掛けやすい」と話した。

  ドル・円相場は円買いとドル買いが交錯し、行って来いの展開。朝方付けた111円17銭から一時110円68銭と7月26日以来の水準まで円高が進んだが、その後はドル買いが強まり、111円台を回復する場面も見られた。同時刻現在は前日比0.1%安の111円02銭で推移している。

  ポンド・円相場は一時1ポンド=142円を割り込み、昨年9月以来の水準までポンド安・円高が進行。ポンド・ドル相場は1ポンド=1.2800ドルを割り、約1年ぶりの安値を付けた。

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