ゴールドマン元幹部、「悪評高い」顧客巡り内部通報後に解雇と訴え

  • 資金洗浄防止への対応不備の責任を不当に負わされたとロリンズ氏
  • ゴールドマンは不正行為を否定し、訴訟で争う方針

米銀ゴールドマン・サックス・グループの元幹部が9日、マネーロンダリング(資金洗浄)防止に関するポリシーが順守されていないと内部通報したところ、同行から報復を受けたと主張し、マンハッタンのニューヨーク南部地区連邦地裁に損害賠償を求める訴訟を起こした。

  ゴールドマンで16年間勤務し、マネジングディレクターまで昇進したクリストファー・ロリンズ氏は、同行の上級幹部らに評判を傷つけられ、資金洗浄防止の対応不備の責任を不当に負わされた後、 2017年2月に解雇されたと訴えた。同氏は少なくとも5000万ドル(約55億円)の補償的損害賠償および懲罰的損害賠償を求めている。

  ゴールドマンはいかなる不正行為も認めず、訴訟を争う方針を明らかにした。

  ゴールドマンのシニアバンカー、マイケル・ダフィー氏とジョン・ストーリー氏が、2015年8月に地中海に浮かぶ大型ヨットで1人の投資家と会ったとされる出来事が、全ての発端となった。ロリンズ氏によれば、訴状で名前が伏せられ、過去に法的問題のある「悪評高い欧州のビジネスマン」とされたこの人物は、ジェット機を所有し、10億ドル余りの投資資金を保有していた。

  訴状によると、ゴールドマンのマイケル・シャーウッド元共同副会長とシニアバンカーらは、この投資家に関係する一連の取引が資金洗浄防止の内部統制をくぐり抜けるよう影響力を行使したという。

  ゴールドマンの広報担当マイケル・デュバリー氏は、ダフィー氏とストーリー氏の代理としてコメントを控えている。シャーウッド氏にコメントを求めるメッセージを残したが、これまでのところ返答はない。

原題:Goldman Trader Claims Kafkaesque Firing Over ‘Notorious’ Client(抜粋)

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