トレーダーの苦悩映す中国株、7日連続で日中変動率が1%以上

  • 時価総額は9日までの7営業日に毎日少なくとも970億ドル変動
  • 中国の投資家の多くは短期投資家に転じているーレオン氏

中国株の変動がこれほど激しい状態は、ここ数年なかった。6兆ドル(約665兆円)規模の市場が底を打ったのか、トレーダーは判断しあぐねている。

   貿易戦争やデフォルト(債務不履行)増加、金融刺激策やバリュエーション(株価評価)低下と強弱材料が交錯する中、上海総合指数は9日まで7営業日連続で1%以上の日中変動率を記録した。これほど大きな変動が続くのは中国株が急落した2015年以来のことだ。同指数の日中の乱高下は2年6カ月ぶりの激しさとなり、中国株市場の時価総額は同7営業日の間、毎日少なくとも970億ドル変動した。
            

     
  UOBケイ・ヒアン(香港)のエグゼクティブディレクター、スティーブン・レオン氏は市場に「コンセンサスはない」と述べ、「こうした環境の中で、中国の投資家の多くは短期投資家に転じている」と語った。

  中国株のボラティリティー上昇に関して、他のアナリストや運用者の見解は以下の通り。

旭方投資管理の上海在勤パートナー、王晨氏

  • より大きな変動は、相場の見通しを巡り投資家の見方がますます割れてきていることを示す
  • 中国当局の緩和策が市場の下支えになるとの期待にもかかわらず、誰も底入れを確信できない
  • これまでに発表された諸政策は、貿易戦争や国内のレバレッジ解消、中国経済への複合的な影響を巡る懸念を払拭(ふっしょく)するには不十分
  • 投資家はあらゆる不確実性を踏まえて短期売買に傾いている

    
開源証券の西安在勤アナリスト、ヤン・ハイ氏

  • より劇的な日中の変動はただ一つ、変化が醸成されつつあることを意味している可能性がある。これは相場が底に接近している時に起こる典型的な現象だ
  • 中国株式市場は政策主導型のため、停滞から抜け出すには外部要因が必要とされる。市場は変化が近づいていることを感じ始めている

原題:China’s $100 Billion-a-Day Stock Moves Show Trader Angst (1)(抜粋)

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