イタリア、銀行とソブリン債の有害な関係-欧州債務危機時をほうふつ

  • イタリアの銀行、自国の国債を欧州諸国の中で群を抜いて多く保有
  • 「国債の値下がりが続けば銀行の資本基盤が損なわれる」ージローラ

イタリア国債というローラーコースターに、同国の銀行は酔い気味だ。

  ウニクレディトをはじめとした銀行は国債値下がりで財務面の耐久力が弱まっている。イタリアの銀行は自国の国債を、欧州諸国の中で群を抜いて多く保有している。国債利回りが政治家の発言に振り回される状況で、一段のリスクがあることは想像に難くない。

  イタリア国債の値動きの荒さは2011年の欧州債務危機時を彷彿(ほうふつ)とさせる。3月の総選挙以降、政権樹立に向けた交渉の展開や、成立した政権の当局者らによる欧州連合(EU)の財政規則を無視するような発言に連れて乱高下している。ユーロ圏にとどまるという政府のコミットメントへの疑念も売りの一因。

  こうした動きは銀行に打撃を与える。アリカント・キャピタルのポートフォリオマネジャー、ステファノ・ジローラ氏は、「銀行の事業とソブリン債の連動性は今もある。実際、第2四半期の業績はイタリアの銀行がいかにカントリーリスクにさらされているかを浮き彫りにした」と指摘。「国債の値下がりが続けば銀行の資本基盤が損なわれ、長期的にはリスクによる負担の上昇を引き起こしかねない」と話した。

原題:Italian Banks’ Sovereign Debt Link Evokes Doom Loop Memories(抜粋)

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