Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米株式市場の8月のアノマリー、強気派の期待打ち砕く歴史繰り返す

  • 1970年以降にダウが月間で急落した50回中7回は8月-デリック氏
  • マーケット下押しの懸念材料リスト、過去1週間でさらに長くなる
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

8月の米株式市場は静かな夏を望む投資家の期待を繰り返し打ち砕いてきた。そして今年もこうした事態を引き起こすのに十分なリスクが点在する。

  貿易戦争や英国の欧州連合(EU)離脱などマーケットの重しとなっている懸念材料のリストは、過去1週間に起きたカナダとサウジアラビアの政治対立、米国による新たな対ロシア制裁計画、トルコ資産の急落でさらに長くなった。こうした懸念のほとんどは米投資家によって一蹴されたものの、流動性が低下する夏場を迎える中で世界の資産は不安定な状態にさらされる可能性がある。

  バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのチーフ通貨ストラテジスト、サイモン・デリック氏は9日のリポートで、「こうした材料が重なり合った状態が、1970年以降で比較的危険な月の一つと証明されている月に到来した」と指摘。同氏はこの期間に月間ベースでダウ工業株30種平均が急落した50回のうち7回は8月だったことを示すデータに言及した。これら7回の下落率は平均8.9%だという。

  昨年の8月のダウ平均は上昇を確保したものの、同指数にとって2番目にパフォーマンスが悪い月だった。15年8月の同指数は中国当局による人民元切り下げを受けて6.5%余り下落。ロシアが金融危機に見舞われた1998年8月は15%安と、8月として過去最大の下げを記録した。
              

原題:August Has a History of Crushing Dreams for Stock-Market Bulls(抜粋)

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