自民総裁選:石破元幹事長が出馬表明、6年ぶり選挙戦へ

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  • 政治・行政の信頼回復に100日プラン、内閣人事局見直し-石破氏
  • 岸田政調会長は出馬断念、野田総務相は推薦人集め難航

自民党の石破茂元幹事長は10日午後、都内で会見し、9月の総裁選への出馬を正式表明した。安倍晋三首相も政権継続に意欲を示しており、総裁選は無投票だった2015年の前回と変わり、12年以来6年ぶりの選挙戦となる見通しだ。

石破茂氏

Photographer: Kentaro Takahashi/Bloomberg

  石破氏は10日の記者会見で、人口減少や激変する経済、安全保障環境に対応するため、「日本の設計図を書き換えていかないといけない」と決意を述べた。「政治・行政の信頼回復100日プラン」を作成し、特に中央省庁の幹部人事を管理する内閣人事局の見直しなど首相官邸の信頼回復に取り組む考えを示した。

  経済に関しては、アベノミクスによる株価上昇や雇用改善を「否定するつもりはない」とした上で、「改革の前提条件が整った」と指摘。「明るさが見えた時こそ答えを出さないといけない」と語った。

  石破氏は61歳。衆院鳥取1区選出で当選11回、防衛相や農水相を歴任した。08年、12年に続く3回目の挑戦。12年総裁選では地方票で安倍首相を上回ったものの、決選投票で国会議員票を集めた首相が逆転した。第2次安倍政権発足後は党幹事長、地方創生担当相を務めた。15年9月に結成した石破派(水月会)には自身を含め、20人の国会議員が所属している。

  総裁選をめぐっては、岸田文雄政調会長が立候補を断念。野田聖子総務相は無派閥のため出馬に必要な国会議員20人の推薦人が確保できるかは不透明で首相と石破氏の一騎打ちになるか可能性が高い。共同通信によると、首相は全7派閥のうち5派と竹下派衆院側の大部分の支持を受け、国会議員票では優位に立つ。一方で、石破派のほか、竹下派参院側の大半が石破氏を支援する見通し。

(記者会見を受け、第1、2段落を更新し、第3段落を追加します.)
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