米トリビューン:シンクレアへの身売り合意撤回、10億ドル求め提訴

トリビューン・メディアは、合意が成立していた米テレビ放送会社シンクレア・ブロードキャスト・グループへの身売りを撤回した。39億ドル(約4328億円)規模の両社合併計画を巡っては監督当局が不満を示していた。

  トリビューンはシンクレアが反トラスト(独占禁止)当局者および米連邦通信委員会(FCC)と「好戦的かつ不必要に長期化させた交渉を行った」として同社を非難し、10億ドルの賠償を求めて提訴した。

  トリビューンはデラウェア州の裁判所に提出した訴状で「監督当局の承認は困難ではなかったはずだ」と指摘、「シンクレアは売却義務があった放送局の支配を維持しようと、当局者に挑み、脅し、侮辱し、欺いたがそれは見当違いであり、結局は失敗に終わった」と述べた。

  FCCは先月、両社合併計画に疑問を呈し、行政法審判官による公聴会を提案した。

  シンクレアは9日午後、トリビューン買収のためのFCCへの申請を取り下げ、公聴会の打ち切りを申し立てたことを明らかにした。シンクレアのクリス・リプリー最高経営責任者(CEO)は発表文で、「トリビューンの提訴について、当社は合併合意に基づく責務を完全に履行しており、手続きの完了を目指して尽力していた」と説明し、提訴には「利点がない」とし、徹底的に争う姿勢を示した。

原題:Tribune Files $1 Billion Suit Against Sinclair, Scraps Deal (2)(抜粋)

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