8月9日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが上昇、トルコなど新興国の資産が大幅安

  9日のニューヨーク外国為替市場でドルは主要通貨の全てに対し上昇。ユーロの軟調が目立ち、新興国市場が売り圧力にさらされる中、ブルームバーグのドル指数は7月20日以来の高水準に達した。スイス・フランなどの逃避先通貨が上伸した。

  リスク回避の動きが広がり、アルゼンチン・ペソとトルコ・リラが対ドルで重要な下値支持水準を割り込んだ。ユーロはスイス・フランに対して2カ月ぶり安値を付けた。

  ニューヨーク時間午後4時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%上昇。ユーロは対ドルで0.7%安の1ユーロ=1.1529ドル。ドルは円に対し0.1%高の1ドル=111円07銭。

  この日は、米30年債入札がまずまずの結果となった後に米国債利回り低下が続いたにもかかわらず、ドルが上昇した。

  ニューヨークのトレーダーによると、ユーロはロンドン・フィキシング(ロンドン時間午後4時)前後に売りが膨らんだほか、日中を通じクロス相場で軟調だった。

欧州時間の取引

  前日まで5営業日続落していたポンドが上昇。強気派がテクニカルサポート水準に目を付けた。ニュージーランド・ドルは同国中央銀行の利上げ予想時期先送りを受け、対米ドルで約2年ぶりの安値となった。日米貿易協議を控え、ドル指数は3日ぶりに上昇した。
原題:Dollar Extends Gains Amid Emerging-Market Weakness: Inside G-10(抜粋)
Pound Bulls Eye Technical Support as RBNZ Jabs Kiwi: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500種が小幅続落、国債は上昇

  9日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小幅続落。工業株や金融銘柄に売りが出た。米中の貿易摩擦のほか、ルーブル急落につながった米国のロシア制裁を受けて米国債は上昇した。

  • 米国株、S&P500種株価指数は小幅続落
  • 米国債は上昇、10年債利回りは2.93%
  • NY原油は小幅続落、米中貿易摩擦で需要減退の思惑
  • NY金は小反落、1オンス=1219.90ドルで終了
  •   S&P500種株価指数は取引終了前の15分間で下げに転じた。出来高は30日平均を約10%下回った。ナスダック総合指数は日中の上げをほぼ失った。テスラは規制当局が調査しているとの報道を嫌気して続落。7月の米生産者物価指数(PPI)が前月比変わらずにとどまったため、米国債利回りは低下した。

      S&P500種株価指数が前日比0.1%安い2853.58で終了。ダウ工業株30種平均は74.52ドル(0.3%)安の25509.23ドルで終えた。一方、ナスダック総合指数は0.1%未満上げて7891.78。午後5時現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.93%。

      ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が小幅続落、7週間ぶり安値となった。イランの原油輸出を巡る不安があるものの、米中の貿易摩擦でエネルギー需要が弱まるとの見方から売りが優勢になった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は13セント(0.2%)安い1バレル=66.81ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は21セント安の72.07ドルで終えた。

      ニューヨーク金先物相場は小反落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%安い1オンス=1219.90ドルで終了した。

      米国と他国との地政学的な緊張が市場の地合いを左右しており、トランプ政権の新たな関税に対して中国も報復を表明している。

      10日発表の米消費者物価指数(CPI)は前月比で上昇が予想されており、米金融当局が想定する漸進的な利上げ軌道に沿った内容になるとみられている。
    原題:U.S. Stocks Retreat as Treasuries, Dollar Rise: Markets Wrap(抜粋)
    Crude Founders as Trade War Outweighs Iranian Supply Concerns
    SPDR Gold Holdings Slump to Two-Year Low as Investors Shun Metal

    ◎欧州債:中期物中心に中核国の国債が上昇、イタリア債もみ合い

      9日の欧州債市場では、中期物を中心に中核国の債券が上昇。一方、イタリア債は2日連続でもみ合いとなった。

      米生産者物価指数が予想を下回ったことを背景に、ドイツ国債は上げ幅を拡大。英国債も追随した。これより先は供給見通しを好感し、上昇を主導していた。

      イタリア国債は再びボラティリティーの高い展開。

      ドイツ10年債利回りは2bp低下の0.38%。スペイン10年債も2bp低下の1.39%。伊10年債利回りは3bp下げて2.89%。
    原題:Belly Leads Core Gains, BTPs Whipsaw; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

    (NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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