債券上昇、日本株安・円高でリスク回避-ブルフラット化との見方も

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  • 先物20銭高の150円27銭で終了、長期金利0.10%と6日以来の低水準
  • 外部環境は金利が下がる材料の方が多い-SBI証

債券相場は上昇。日米新貿易協議(FFR)やトルコ情勢を巡る先行き不透明感を背景に国内市場で株安・円高の展開となったことから、リスク回避に伴う債券買い圧力が掛かった。

  10日の長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比7銭安の150円14銭で取引を開始。午後の取引終盤に日経平均株価が下げ幅を拡大し、外国為替市場でトルコリラを中心に対新興国通貨で円高が進むと、一時150円30銭まで上昇した。終値は20銭高の150円27銭と、日中取引ベースで7月31日以来の高値で引けた。

  SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、「海外の金利はどちらかというと下向きで、ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)もあまり強くない。加えて、FFRが始まって円高・株安リスクが意識されるなどもろもろ考えると外部環境は金利が下がる方の材料が多い」と指摘。需給面でも「超長期ゾーンは次の20年債入札まで間が空いている」とし、再来週にかけて利回り曲線はブルフラット(平たん)化すると見込む。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.105%で寄り付き、午後には0.10%と、6日以来の水準まで下げた。

新興国市場に関してはこちらをご覧下さい。

日銀オペ

  日本銀行はこの日、中期と超長期を対象に国債買い入れオペを実施。各ゾーンの買い入れ額は前回から据え置かれた。応札倍率は残存期間10年超25年以下が3.85倍と、昨年8月以来の高水準となったほか、25年超と3年超5年以下も上昇し、市場で売り需要が多いことが示された。一方、1年超3年以下は3.28倍と、5月以来の低水準だった。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、日銀オペの結果について「超長期の応札倍率が上昇したが、入札直後の上、利回りが下がったので売りたい人が増えたのではないか」とみる。

過去の日銀のオペの結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.115%横ばい
5年債-0.075%-0.5bp
10年債 0.100%-1.0bp
20年債 0.610%-1.0bp
30年債 0.840%-1.0bp
40年債 0.985%-0.5bp
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