きょうの国内市況(8月9日):株式、債券、為替市場

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●日本株続落、日米新協議控えた円高嫌気ースズキなど排ガス検査不正も

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  東京株式相場は続落。日米の新通商協議に対する不透明感が強い中、為替の円高推移が嫌気され、自動車株が安い。不適切な排ガス検査が発覚したスズキやヤマハ発動機が売り込まれた。住友金属鉱山など非鉄金属や石油株など資源セクター、建設株も下げた。

  TOPIXの終値は前日比4.55ポイント(0.3%)安の1740.16、日経平均株価は45円92銭(0.2%)安の2万2598円39銭。

  岡三アセットマネジメントの前野達志シニアストラテジストは、9日からの日米新貿易協議(FFR)について「米国の出方が分からず、不透明感があるほか、自動車関税などで交渉が難航すればドルが売られ、安全資産の円が買われる動きになりやすい」と指摘。トランプ米大統領が目指す対日貿易赤字削減に向け、「米国はドル安に向かわせたいとの思惑もある」と言う。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、建設、非鉄金属、輸送用機器、鉱業、その他金融、不動産、証券・商品先物取引など24業種が下落、上昇は化学、空運、パルプ・紙、その他製品など9業種、石油は前日のニューヨーク原油先物が米中貿易摩擦への懸念再燃で3.2%安と大幅反落した影響を受けた。

  売買代金上位では、海外ニッケル製錬所のトラブルなどから4-6月期の税引前利益が市場予想を下回った住友金属鉱山、四半期決算での原価率悪化や7月月次受注の低調をアナリストが嫌気した大和ハウス工業、四半期決算が2割を超す営業減益の清水建設が安い。半面、カルソニックカンセイを含む複数企業と提携協議中のパイオニアが急反発、決算説明会で利益上振れを示唆した資生堂、通期営業利益計画を上方修正した昭和電工も高い

  東証1部の売買高は13億1009万株、売買代金は2兆1834億円、値上がり銘柄数は849、値下がりは1157だった。

●超長期債が上昇、30年入札順調で買い優勢-スティープ化修正の動き

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  債券市場では超長期債が上昇した。この日に実施された30年利付国債入札が順調な結果となったことから買いが優勢となり、最近の利回り曲線のスティープ(傾斜)化を修正する動きが進んだ。

  現物債市場で新発30年物59回債利回りは0.85%と、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低下した。前日は一時0.86%と、新発債として昨年11月以来の高水準を付けていた。新発20年物165回債利回りは1bp低い0.615%まで下げた。一方、長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは0.5bp高い0.11%で推移した。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「30年債入札は不透明感のある中でもある程度押し目買いの需要を集めた。日本銀行の正副総裁が現行の金融政策は金利水準の引き上げを意図していないと明言している中で、買ってもいいという雰囲気が勝っている感がある」と指摘。ただ、「柔軟化の姿勢も示しているので、買い入れオペが増額される時もあれば、減額もあり得るため、減額への恐怖感で買い進みにくい面もある」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比1銭高の150円11銭で取引開始。午後零時35分の30年入札結果発表後に150円14銭まで上昇したが、現物の長期ゾーンなどの上値の重さから伸び悩み、結局は3銭安の150円07銭で引けた。

  財務省が実施した30年利付国債の入札結果は、最低落札価格が96円35銭と、ブルームバーグがまとめた予想中央値の96円30銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.68倍と、前回の5.01倍から低下。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は6銭と、前回の5銭を上回った。

●ドルは111円前後、日米貿易協議控え2週間ぶり安値後に小戻す

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  東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円前後で推移。今晩の日米新貿易協議(FFR)を控えて警戒感からドル売り・円買いが先行。午後はやや水準を切り上げた。

  ドル・円相場は午後3時15分現在、前日比ほぼ変わらずの110円97銭。正午前に110円71銭まで水準を切り下げ、7月26日以来のドル安・円高水準を付けた。午後に入り下げ幅を縮小して一時111円05銭まで値を戻した。

  東海東京証券金融市場部外貨管理グループの吉田幹彦グループリーダーは、ドル・円は今晩のFFRを控えて、不安先行で売られたと説明。一方で「不安心理だけで下げているので、110円ー113円レンジの中で110円割れを売っていくような材料があるわけでもない。基本的にはレンジの中で円高を怖がっているような状況」と語った。

  ポンド・ドル相場は同時刻現在、ほぼ変わらずの1ポンド=1.2887ドル。英国が無秩序な欧州連合(EU)離脱に向かう可能性が懸念される中、一時1.2852ドルと昨年8月以来のポンド安・ドル高水準を付けた。ポンド・円相場は、0.1%高の1ポンド=143円04銭。一時142円36銭と昨年9月以来のポンド安・円高水準を付けた。

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