メイ英首相、合意なきEU離脱への政府準備を本格化-リスク警戒

  • FTAか関税同盟プラスEEA拡張版という選択肢を首相は容認せず
  • アイルランド国境で税関検査などを行わない方策も作業部会が検討

メイ英首相

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg
Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

メイ英首相は、欧州連合(EU)離脱交渉が不調に終わり、合意なしの離脱を余儀なくされる事態に備える政府としての対応を本格化させている。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、メイ首相は合意なきEU離脱にどのように備えるべきかを具体的に話し合うトップレベルの閣僚協議を9月の早い時期に行う予定。これとは別にアイルランド国境での税関検査や入国管理などのハードボーダー(物理的壁)を回避する方策を検討する政府高官のワーキンググループの会合も開かれている。

  メイ首相は与党保守党の党員に宛てた8日の書簡で、「われわれの将来の関係を巡る交渉が暗礁に乗り上げている」と認め、スタンダードな自由貿易協定(FTA)締結か、関税同盟プラス欧州経済地域(EEA)の拡張版加入というEUが提示した2つの選択肢について、「私にとっても英国にとっても受け入れ難い」と言明した。保守党のウェブサイトで書簡が公開された。

  英国は2019年3月29日のEU離脱を予定しているが、EUとの離脱交渉は遅々として進んでいない。交渉が決裂しかねないリスクが存在すると英EU双方の政治家が警告する中で、8日の外国為替市場では合意なきEU離脱への不安から、ポンドの対ユーロ相場は昨年10月以来となる安値水準に下落した。

Key Brexit Dates Ahead

原題:U.K.’s May Is Said to Plan Cabinet Summit on No-Deal Brexit (2)(抜粋)

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