ドルは111円前後、日米貿易協議控え2週間ぶり安値後に小戻す

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  • ドルは110円71銭と7月26日以来の水準に下落後、111円05銭まで反発
  • 基本的にはレンジの中で円高を怖がっているような状況-東海東京証

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円前後で推移。今晩の日米新貿易協議(FFR)を控えて警戒感からドル売り・円買いが先行。午後はやや水準を切り上げた。

  ドル・円相場は9日午後3時15分現在、前日比ほぼ変わらずの110円97銭。正午前に110円71銭まで水準を切り下げ、7月26日以来のドル安・円高水準を付けた。午後に入り下げ幅を縮小して一時111円05銭まで値を戻した。

  東海東京証券金融市場部外貨管理グループの吉田幹彦グループリーダーは、ドル・円は今晩のFFRを控えて、不安先行で売られたと説明。一方で「不安心理だけで下げているので、110円ー113円レンジの中で110円割れを売っていくような材料があるわけでもない。基本的にはレンジの中で円高を怖がっているような状況」とも語った。

  日米両国政府は、FFR初会合を9日にワシントンで開く。茂木敏充経済再生担当相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が交渉責任者として話し合いに臨む。みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジストは、「日米貿易協議の話で多少重いかもしれないが、大手のヘッジファンドが気合いを入れてポジションを作るほどの相場ではない」と指摘した。

  ポンド・ドル相場は同時刻現在、ほぼ変わらずの1ポンド=1.2887ドル。英国が無秩序な欧州連合(EU)離脱に向かう可能性が懸念される中、一時1.2852ドルと昨年8月以来のポンド安・ドル高水準を付けた。ポンド・円相場は、0.1%高の1ポンド=143円04銭。一時142円36銭と昨年9月以来のポンド安・円高水準を付けた。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、ポンド・ドルについて、10日に英国の4-6月期国内総生産(GDP)発表を控え、「悪い指標が出ると売りに加速がつく。良い数字が出ても反応は小さいだろう。反発したところでは、ショート(売り建て)を作りたい人が出てくるのではないか」と述べた。

英国のEU離脱に関する記事はこちらをご覧下さい。

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