イタリア副首相:強硬な戦術を再び行使も、EUとの予算巡る議論で

  • 難民問題でEUから譲歩を引き出すために使った戦術を再び使う考え
  • ディマイオ副首相の発言を受け、イタリア10年国債利回りが上昇

イタリア政府は、難民問題で欧州連合(EU)から譲歩を引き出すために使った強硬な戦術を、これから行う予算についての協議でも使う考えだ。ディマイオ副首相が述べた。

  ディマイオ副首相はインタビューで、連立政権はEU財政規律に抵触せずに来年度予算にフラット税制と最低所得保障を盛り込めるだけの柔軟性を確保したい考えだと語った。EUが財政赤字の算出方法を変更すれば、規律に抵触することなく計画を実行できると示唆した。

  発言を受けてイタリアの10年国債利回りは上昇。ドイツ債とのスプレッドは拡大した。10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.91%。

  同副首相は「これらの措置を導入できるだけの裁量余地を確保するため、こうした改革についてEUと話し合いたい」とした上で、「難民問題の時と同じことで、EUと衝突するのではなく、率直な議論をすればよいのだ」と語った。

 6月のEU首脳会議で移民問題での譲歩を勝ち取ったイタリアのポピュリスト政権は今、EU財政規律の枠内で選挙公約を実行する方法に目を向けている。同国の公的債務は2兆3000億ユーロ(約296兆円)と欧州で最大。一方、政府は減税や社会保障に関する支出拡大を約束しており、国際通貨基金(IMF)元財政局長のカルロ・コッタレッリ氏の試算によると、そのコストは初年度に最大1200億ユーロに上る見通し。

  EU規則違反を回避する方法として、財政赤字の算出で一部の支出を除外するアプローチが考えられる。

原題:Di Maio Vows Italy Will Use Tough Tactics in EU Budget Fight (1)(抜粋)

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