【個別銘柄】不適切検査のスズキ下落、住友鉱も安い、資生堂急反発

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  • スズキ、マツダ、ヤマハ発は新車燃費の不適切検査が判明ー国交省
  • 住友鉱は生産トラブルでニッケル低調、資生堂は業績上振れ期待

9日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  スズキなど不適切検査関連:ズキ(7269)が前日比6.0%安の6944円、マツダ(7261)が1.3%安の1327円、ヤマハ発動機(7272)が4.6%安の2820円。国土交通省は9日、新車の燃費・排ガス検査で、3社に失敗した測定を有効とした事案があったことが判明したと発表。スズキは2012年6月から18年7月の試験車両1万2819台のうち6401台で同事案があったとした。

  住友金属鉱山(5713):2.3%安の3859円。4-6月期(第1四半期)の税引前利益は前年同期比17%増の379億円。野村証券では、同証予想410億円を下回った主因はフィリピンのニッケル製錬所での生産トラブルなどによる数量減とコスト増と分析。基本的には生産トラブルの影響は一過性だが、フィリピンのタガニートHPALニッケル社では18年3月期にも生産トラブルが発生しており、安定操業が課題として残ったと指摘した。

  資生堂(4911):7.8%高の8140円。みずほ証券では8日午後3時半から行われた決算説明会で、18年12月期営業利益計画は100億-150億円の上乗せが視野に入っているとの説明があり、ポジティブな内容だったと評価。同日午後1時半に発表した新通期計画が保守的な要因は、マクロの不透明さ以外に生産能力の問題との言及があったという。ただ、上期にも供給ネックを解消してきた経緯があり、営業利益の上乗せは信頼性が高いとの見方を示した。

  昭和電工 (4004):9.5%高の5660円。18年12月期営業利益計画を1370億円から1700億円に上方修正、市場予想1667億円を上回った。黒鉛電極の市況上昇で無機セグメントの大幅増益を見込む。SMBC日興証券は、修正後の計画はおおむね同証予想(1720億円)に沿うものだが、下期前提の黒鉛電極の市況は実勢に対し保守的な印象と指摘。

  日本ペイントホールディングス(4612):8.4%安の4335円。1-6月期営業利益は前年同期比2.5%減の346億円。原材料価格の上昇が利益圧迫し、中国では建材向け塗料が伸び悩んだ。野村証券では、中国の現地通貨建て売上高が前年同期比1%増と1-3月の2%増から減速、うち主力の住宅内装向けが10%増から横ばいになった点に着目。中国の大都市で住宅転売規制などの住宅投資抑制策がとられ、住宅内装塗料の需要がやや伸び悩んでいるとし、業績予想をやや減額した。

  ダイフク(6383):5.9%高の5200円。19年3月期営業利益計画を460億円から前期比20%増の480億円に上方修正した。豊富な受注残を背景に売上高が順調に推移している。ゴールドマン・サックス証券は、第1四半期受注高が1292億円と、1000億円近辺の同証予想などを上振れたことや、通期計画の増額はポジティブサプライズと評価。半導体・液晶生産ライン向けシステム(eFA)事業の受注高はしばらく高原状態で推移するとみる。

  レーザーテック(6920):16%高の3800円。8日に発表した18年6月期営業利益はその前の期に比べて16%増の56億8500万円だった。今期は14%増の65億円を計画。野村証券では新規事業の寄与で来期も再来期も最高益を大きく更新すると予想。会社側が詳細を公開していない大型新製品は極端紫外線リソグラフィ(EUVL)関連の可能性が高いとし、300億円規模への成長を見込む。

  DOWAホールディングス(5714):6.6%安の3280円。4-6月期経常利益は前年同期比5.3%減の85億9900万円と、市場予想88億6700万円を下回った。金属価格軟調で製錬部門が大幅減益、電子材料部門は中国の補助金減少の影響を受けて太陽光パネル向け銀粉の販売が減少した。野村証券では、銀粉の販売減速が明らかになり印象はあまり良くないとした。

  テルモ(4543):2.0%安の5900円。19年3月期営業利益計画を1145億円から前期比0.5%減の1080億円に下方修正、愛鷹工場の製品出荷遅延の影響を織り込んだ。野村証券は、国内の業績影響は6月から始まり8月まで続き、欧州やアジアなどの代理店は在庫が少なく4-6月期は自主的に販売を抑制した可能性が高いとし、海外は7-9月期に影響が本格化すると予想した。

  パイオニア(6773):13%高の133円。経営改善計画や収益性回復に向けたOEM事業の抜本的な見直し策を検討しており、カルソニックカンセイを含め複数企業と提携について協議していると発表した。9日付の日本経済新聞は、カルソカンなど複数社に支援を要請、資本・業務提携する検討に入ったと報道。外部資本を受け入れ再建資金を確保したい考えという。

  清水建設(1803):4.5%安の1014円。午後1時に発表した4-6月期純利益は前年同期比30%減の157億円で、市場予想235億円を下回った。建設事業の工事採算が低下し、完成工事総利益が減少した。

  阪和興業(8078):8.5%安の3940円。9日午後に発表した4-6月期経常利益は前年同期比17%減の54億7400万円だった。野村証券では同証予想70億円を下回りネガティブと指摘。通期会社計画に対する進ちょく率は18%、為替差損の影響を除いても20%で、例年に比べるとやや低いとした。

  ゲオホールディングス(2681):300円(21%)高の1717円とストップ高。4-6月期営業利益は前年同期比23%増の37億2400万円だった。中古品市場の拡大に伴い販売・買取が好調に推移したほか、新規出店などで売上高が4.9%伸びた。据え置いた通期営業利益計画86億円に対する進ちょく率は43%。

  ニチイ学館(9792):21%安の1003円。4-6月期営業利益は前年同期比17%減の12億6300万円。人件費増加やヘルスケア事業での先行投資費用がかさんだ。据え置いた上期計画50億円に対する進ちょく率は25%にとどまる。SMBC日興証券では減益は想定外と指摘。

  テイクアンドギヴ・ニーズ(4331):23%高の2008円。4-6月期営業損益は8億5700万円の黒字に転換した。国内ウェディング事業は施設リニューアル効果で組数が増加、ホテル事業も婚礼などで好調。通期営業利益計画を32億円から前期比22%増の34億円に上方修正した。

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