イタリア債投資家はジェットコースターに備えよ、イベント多く

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  • HSBCバンクは年末の10年債利回り予想を上方修正
  • ソシエテ・ジェネラルはイタリア国債のロングポジション解消勧める

イタリア債投資家の荒海の航海は今後数カ月続く。ムーディーズ・インベスターズ・サービスとフィッチ・レーティングスが格付けを見直していることや、9月に成立する予定の予算、政治家からの不穏な発言など、波乱要因が多い。

  HSBCバンクは年末の10年債利回り予想を上方修正し、ストラテジストのスティーブン・メージャー氏は価格乱高下を警告した。ソシエテ・ジェネラルはイタリア国債のロングポジション解消を勧めた。

  ポピュリスト政権の支出計画への懸念が先週のイタリア債市場を揺るがせた。減税と貧困層の最低所得保障を、財政赤字を国内総生産(GDP)の3%までに抑えるという欧州連合(EU)の規則の中で行えるのかが疑問視されている。現在の同比率は2.3%。3%を超える兆候があれば大騒ぎになるだろう。

  HSBCの債券調査世界責任者のメージャー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「政府がやろうとしていることがあまりに急進的なら市場はそれを嫌うだろう。私もそのリスクを望まないかもしれない」と話した。

  9日のイタリア10年債利回りは2.89%前後。3日には3.1%を付けていた。HSBCは年末の利回り予想を2.7%と従来の2.4%から引き上げた。

  フィッチとムーディーズはそれぞれ31日と9月7日にイタリア格付け見直しの結果を発表する。ソシエテの欧州金利戦略責任者のキアラン・オヘーガン氏はリポートで、「重要なリスクイベントを数週間後に控え、投資家はイタリアへのエクスポージャーを減らすべきだ」とし、「向こう数週間に悪いニュースが出てくるリスクは無視できないほど大きい」と記述した。

  バンク・オブ・アメリカはイタリア債が非常に不安定な状態にあるとして、ドイツ国債とのスプレッドが年末時点で170ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に縮小するか400bpに拡大するかは投資家がイタリアの予算をどう受け止めるか次第だとしている。

原題:You Could Take a Roller-Coaster. Or Just Be Holding Italian Debt(抜粋)
Italian Bond Roller Coaster May Just Be Approaching Its Zenith

(利回りを更新し最終段落を追加します.)
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