テスラ非公開化の可能性、取締役会が検討-市場では懐疑論渦巻く

Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は7日、同社を株式非公開化する可能性があるとツイッターに投稿し、ウォール街に衝撃を与えた。それから24時間もたたないうちに、同社取締役会メンバーのうち6人は、取締役会にはマスクCEOから確かにその可能性を巡る話があったと発表文で確認した。

  こうした発表の後も、マスク氏の提案を巡って渦巻く懐疑論はほとんど鎮まっていない。8日の米市場でテスラ株は一時前日比3.3%安となり、投資家の当初の興奮がすでに冷めつつあることを示唆した。

  不採算企業の価値が800億ドル(約8兆8800億円)超と評価されるような取引を成立させるための資金を一体どうやって工面するのか、といった疑問が数多く、答えが示されないまま残っている。

  テスラ株弱気派の1人であるバーンスタインのアナリスト、トニ・サコナギ氏は「そのような大型取引の資金をテスラは一体どうやって調達できるというのか」と顧客へのリポートで問いかけた。「より詳細な情報が出ない場合、マスク氏の信頼性と、同社株価とボラティリティーへの不健全なほどの注目を巡り、投資家の間で議論が高まる公算が大きい」と指摘した。

  9人で構成されるテスラ取締役会のメンバー6人は、「イーロンは先週、当社の非公開化について取締役会との話し合いを始めた。取締役会は先週数回の会合を持っており、本件を検討する上で適切な次の一歩を踏み出している」と発表文で述べた。

  言動が衝動的なことで知られるマスク氏の7日のツイッター投稿が単なるその場の思いつきでなかったことに取締役会が信ぴょう性を与えた格好だが、マスク氏が非公開化のための手段を確保しているかどうかについては、疑問視する声が多い。

  エバコアISIのアナリスト、ジョージ・ギャリアーズ氏は「投資家がいま待っているのは、資金は確保されているというイーロン・マスク氏の発言が果たして何を意味しているのか、それに関する詳細だ」とブルームバーグテレビジョンに語った。

原題:Tesla Board Mulls Musk’s Go-Private Gambit Doubted by Market (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE