8月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが下落、10年米国債入札結果を受けて売り

  8日のニューヨーク外国為替市場ではドルが米10年債入札の後に下げに転じた。入札結果が明らかになるとドルが売られ、ドルのトレーダーはこの入札で落札利回りが3%になるのを希望していたことをうかがわせた。この10年債入札では、最高落札利回りが2.960%となった。

  ポンドは対ドルで続落し、主要通貨のうち最も振るわなかった。メイ英首相が合意なき欧州連合(EU)離脱に備え、取り組みを強化していると伝わった。

  ニューヨーク時間午後5時10分現在、ドル指数は前日比0.1%低下。ポンドはドルに対し0.4%安の1ポンド=1.2882ドル。ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.1610ドル。ドルは円に対し0.4%下げ1ドル=110円98銭。

  カナダ・ドルは上昇。北米自由貿易協定(NAFTA)交渉の合意に対する楽観が広がった。サウジアラビアがカナダ資産を売却する方針だとの報道を受け、米ドルに対し一時0.5%下げていた。

欧州時間の取引

  ポンドがドルに対し11カ月ぶり安値を付けた。薄商いの中、EUと合意することなく英国が離脱に至る可能性が引き続き意識された。円は上昇。ドル指数はそれまでの下げを埋めた。
原題:Canadian Dollar Whipsawed While Havens Hold Gains: Inside G-10(抜粋)
U.S. Dollar Weakens After Record 10-yr Auction: Inside G-10
Dollar Steadies as Yen Rally Meets Pound Weakness: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500種ほぼ変わらず、貿易摩擦が圧迫

  8日の米株式市場ではS&P500種株価指数がわずかに下げ、上昇は4日連続で終わった。貿易摩擦が高まったほか、米国がロシアに制裁を科したことが上値を重くした。

  • 米国株、S&P500種株価指数はほぼ変わらず
  • 米国債は小じっかり、10年債利回りは2.96%
  • NY原油は急反落、米中の貿易摩擦悪化で
  • NY金は小幅続伸、1オンス=1221ドルで終了
  •   S&P500種は取引終了間際に小幅安に転じた。一時は日中取引ベースの最高値に迫る場面もあった。薄商いの中を相場は全般にもみ合いに終始した。原油価格が大幅安となったため、エネルギー銘柄などは下落。米中双方が追加関税の適用期日を発表したため、株式相場は安く始まった。

      S&P500種株価指数が前日比0.1%未満安い2857.70で終了。ダウ工業株30種平均は45.16ドル(0.2%)安の25583.75ドルで終えた。一方、ナスダック総合指数は0.1%上げて7888.33。午後5時現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.96%。

      ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が大幅反落。米国の在庫が減少したものの、米中の貿易摩擦悪化を受けて売りが膨らんだ。中国は23日から米国のガソリンなどに25%の関税を賦課する。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は2.23ドル(3.2%)安い1バレル=66.94ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は2.37ドル安の72.28ドルで終えた。

      ニューヨーク金先物相場は小幅続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%高い1オンス=1221ドルで終了した。

      米10年債入札では規模が260億ドルと過去最高だったものの、米国債は小じっかりとなり、発行額の増大が長期借り入れコストの上昇圧力につながっていないことを示した。

      好調な企業決算や経済成長を背景に米国株は過去5週間、堅調に推移している。貿易摩擦が景気拡大を妨げるとの懸念が強まっているが、株高がそれを緩和する格好となっている。
    原題:U.S. Stocks Halt Rally, Dollar Slips With Crude: Markets Wrap(抜粋)
    Crude Slumps as Trade War Overshadows Drop in U.S. Inventories
    SPDR’s New Gold ETF Seduces With Low Fees Even as Prices Stumble

    ◎欧州債:イタリア国債が下落、副首相発言で-中核国債は堅調

      8日の欧州債相場では、イタリア国債が財政に関する一連の当局者発言を受けてもみ合う展開。株式相場の軟調や取引終盤の安全逃避需要に支えられ、中核国の債券は上昇

      コンテ伊首相の「段階的かつ現実的」との財政関連発言を受けて伊国債は日中高値をつけたものの、フラット税制の速やかな導入が必要とディマイオ副首相述べたことから、上昇の大半が巻き戻された。

      結果的に伊国債は下げ幅を拡大、中核国の債券は上昇-ディマイオ氏がEUに対して強硬なスタンスを取ると発言。

      ドイツ10年債利回りは1bp低下の0.4%、伊10年債利回りは4bp上昇の2.90%。
    原題:BTPs Dip on Di Maio Remark, EGBs Bid; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

    (NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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