きょうの国内市況(8月8日):株式、債券、為替市場

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●日本株は小反落、日米新協議警戒-決算失望の明治HLDやキリン安い

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  東京株式相場は小幅反落。日米新貿易協議(FFR)への警戒が重しとなる中、減益決算が嫌気された明治ホールディングスやキリンホールディングスなど食料品株の下げが目立った。上方修正後の利益計画が市場予想に届かなかった資生堂が午後に急落するなど、化学株も安い。

  半面、米国や中国経済統計の堅調は下支え要因となり、主要株価指数の下げは限定的。好決算銘柄のダイキン工業など機械株、ニコンなど精密機器株は買われ、「群戦略」への評価が続くソフトバンクグループは2000年以来の高値を付けるなど情報・通信株も堅調だった。

  TOPIXの終値は前日比1.34ポイント(0.1%)安の1744.71、日経平均株価は18円43銭(0.1%)安の2万2644円31銭。

  アストマックス投信投資顧問の山田拓也執行役員は、「堅調な業績評価と中国の貿易収支が予想以上に良く、安心感が広がった一方、あすからのFFRに対する警戒感は根強く、上値の重い展開が続いている」と言う。FFRは米国側の本気度がまだ見えず、様子見の状況が続いており、「中国や欧州に強硬姿勢だったことから、日本だけにやさしくするとは考えにくい。特に影響が大きい自動車関税などのテールリスクも意識しておかなければならない」とも話した。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、ゴム製品、食料品、建設、ガラス・土石製品、電気・ガス、繊維、化学など21業種が下落。上昇は海運、情報・通信、パルプ・紙、機械、その他金融、電機、銀行、精密機器など12業種。

  売買代金上位では、4-6月営業利益が2割減った明治ホールディングス、1-6月事業利益が4.3%減だったキリンホールディングス、今期営業利益計画を1100億円に上方修正したが、市場予想に届かなかった資生堂は安い。半面、4-6月期営業利益が12%増となり、進捗(しんちょく)率の高さをみずほ証券などが評価したダイキン工、今期営業利益計画を上方修正したニコンが高く、上期減益計画が縮小する見込みのタカラトミーは急騰。東証1部の売買高は14億4982万株、売買代金は2兆5466億円、値上がり銘柄数は1039、値下がりは984。

●超長期債が下落、30年入札を控えて売り圧力ー日銀主な意見には反応薄

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  債券相場は超長期ゾーンを中心に下落。前日に米国金利が上昇した上、日本銀行が長期金利の変動幅拡大を容認する中、30年債入札に対する不透明感から売り圧力が掛かった。先月末の日銀金融政策決定会合での「主な意見」が公表されたが相場の反応は限られた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.11%で開始し、0.105%を付けた後、再び0.11%に戻した。30年物59回債利回りは1bp高い0.86%と、新発債として昨年11月以来の高水準を付けた。新発40年債利回りは1.5bp高い0.995%と、1月以来の水準まで上昇した。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「30年入札は先週の10年入札のように流れる可能性もあり予想が難しい。ボラティリティーの上昇で手放す向きもあり、マインドは良くない。買いが様子見の中で調整が進んだ」と指摘。一方、「超長期で30年は割安。ヘッジ付き欧州債対比でも円債の妙味が出て、40年の1%がバックストップになるなら買い」との見方を示した。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比2銭安の150円12銭で取引開始。一時150円16銭まで買われる場面もあったが上値は重く、引けにかけて150円08銭まで売られ、結局は4銭安の150円10銭で引けた。

  日銀はこの日、中期と長期ゾーンを対象に国債買い入れオペを実施した。残存期間1年超3年以下が2500億円、3年超5年以下は3000億円、5年超10年以下は4000億円と、それぞれ前回から据え置き。中期ゾーンの応札倍率が低下した一方、5年超10年以下は3.20倍に上昇した。

●ドル・円は下落、日米通商交渉控えた慎重姿勢や株安重し-111円前半

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  東京外国為替市場のドル・円相場は下落。翌日に開かれる日米新貿易協議(FFR)などの通商問題や中国人民元の動向への警戒感がくすぶる中、午後に入り日本株や中国株の下落に歩調を合わせて水準を切り下げた。

  ドル・円相場は午後3時47分現在、前日比0.2%安の1ドル=111円13銭。朝方に111円30銭まで弱含んだ後、仲値に向けたドル買いで一時111円44銭まで反発した。しばらく111円30銭台でもみ合った後、午後の取引で日本株がマイナス圏に沈んだのに連れて値を下げ、中国株や人民元の安値拡大も手伝って、取引終盤に111円11銭まで下値を広げた。

  NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)は午後のドル・円の下げについて、「日本株の下げや中国株の下値拡大、さらにオフショア人民元安もあって局地的にリスクオフの動きになった」と説明。ただ、「為替相場そのものは夏枯れ状態の中で、エネルギー自体に乏しい」とした上で、「人民元相場にしても米中通商問題にしても次の動意に向けて見極め状態にあるほか、ドル・円ではFFRを控えて積極的に動きづらい」と語った。

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