ヘッジファンドに投資家資金戻る、向かう先は非従来型-クレディS

  • 資金配分した正味需要は28%、少なくとも3年ぶり高水準-調査
  • SMAなどを介して個別ニーズに合ったソリューションを利用

ヘッジファンド業界に投資家が戻ってきている。しかし資金が向かう先は従来型のヘッジファンドとは異なるようだ。

  クレディ・スイス・グループが7日に公表した調査によると、ヘッジファンドに資金配分した正味需要は28%と、少なくとも3年ぶりの高水準となった。1年前は12%だった。オルタナティブ資産クラスでランキング首位のプライベートエクイティー(未公開株、PE)との差はわずか1ポイント。

  数年に及ぶ低調なパフォーマンスを経て、約3兆ドル(約333兆7800億円)規模のヘッジファンド業界が、金利の上昇や世界市場におけるボラティリティー復活から恩恵を受ける可能性を示唆している。ただ、投資家の関心を取り戻すため、ヘッジファンドは流動性や手数料体系のような特性のみならず、全体的な構造さえも変える必要に迫られた。この調査では、主力の従来型ヘッジファンドよりも、非従来型に対する需要が高まっていることが初めて明らかになった。 

  クレディ・スイス・キャピタル・サービシズで戦略的アドバイザリーおよびコンテンツ業務を率いるジョセフ・ガスパロ氏は電話取材で、「投資家がより幅広いポートフォリオの視点でヘッジファンドを捉え始める中、彼らはマネージド・アカウントと非伝統的ストラクチャーを介してニーズに合ったソリューションを利用している。そこで彼らは自らのニーズと目的を達成するため、さまざまな手法でヘッジファンドを評価している」と語った。

  伝統的な戦略の中では、マクロ経済トレンドやヘルスケア株に焦点を絞った戦略への投資家需要が依然として強く、ランキングの上位を占めた。ただ、投資一任契約に基づくセパレートリー・マネージド・アカウント(SMA)やプライベート・クレジット、合同投資株式ファンド、比較的長いロックアップ期間を持つファンドを含むヘッジファンド商品に対する投資意欲はその両方を上回った。
         
米モルガンS:ヘッジファンドとの合同運用ファンドで5.16億ドル調達

  5月から7月にかけて実施されたこの調査は、年金基金からプライベートバンクまで、ヘッジファンドに合計1兆400億ドルを投資する金融機関279社が対象となった。

原題:Appetite for Hedge Funds Is Soaring -- But Define ‘Hedge Fund’(抜粋)

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