ツイートが襲いかかる恐怖の午後-空売り投資家の潜在的損失872億円

  • テスラ株式の空売り残高は米国企業として最大
  • 非公開化は、弱気派を黙らせるには有効な手段だとオローク氏
Photographer: Alex FLynn/Bloomberg
Photographer: Alex FLynn/Bloomberg

それがテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が発信したものであれば、1回のツイートで空売り投資家に約8億ドルもの損失を与えることができるようだ。

  同CEOは7日、米電気自動車(EV)メーカーのテスラの株式非公開化を検討しているとツイート。同日の米株市場でテスラ株は大幅に値上がりし、11%高で取引を終えた。

  IHSマークイットが集計したデータによれば、テスラ株の空売りを目的とした借株は3380万株に上り、マスク氏の今回のツイートは、それだけで7億8300万ドル(約872億円)相当の衝撃を弱気派に与えたことになる。

  テスラの創業者で筆頭株主であるマスク氏のツイートは2200万人がフォローしており、テスラ株の下落を見込むトレーダーを同氏がツイッターを通じて狙い撃ちするのは今回が初めてではない。現金燃焼(フリーキャッシュフローのマイナス幅)が批判の的となってきた同社の株式の空売り残高は、米国企業として最も大きい。

  ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オローク氏はテスラの非公開化について、極端ではあるが弱気派を黙らせるには有効な手段との見方を示し、マスク氏は「空売り投資家や一部の市場参加者と、この種の敵対的な関係を続けてきた。株式を非公開化することで、邪魔しがちな人々とのツイッター上の戦争に煩わされることなく、もっとビジネスに集中する機会が得られるのではないか」と指摘した。
  

原題:Afternoon of Terror for Tesla Shorts Slammed by Musk Tweets (1)(抜粋)

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