米ディズニー:新動画サービス好調-FOX資産取得の効果も期待

更新日時
  • 「ESPNプラス」加入者数は予想を上回っている-アイガーCEO
  • 4-6月利益はアナリスト予想に届かず-関連費用が響く

ウォルト・ディズニーの4-6月(第3四半期)決算では、映画関連の損失処理が響き、利益がアナリストの予想を下回った。ただ、ロバート・アイガー最高経営責任者(CEO)は、新たな動画配信サービスや21世紀フォックスのエンターテインメント資産買収計画について楽観的な見方を示した。

  アイガーCEOは7日の投資家との決算電話会議で、月額料金5ドルで4月に開始したオンラインスポーツ番組サービス「ESPNプラス」の加入者が予想を上回っていることを明らかにした。同CEOはさらに、買収するフォックス資産について大規模な計画を練っていると語り、それには「ナショナル・ジオグラフィック」事業に関連するエコロジーをテーマとするツアーの提供などが含まれると説明した。

アイガーCEO

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  同CEOは「当社が極めて競争力のあるブランドとコンテンツを有し、ネットフリックスやアマゾン、どの会社とも肩を並べて成長できると常に考えていた」と述べた。

Disney Winners & Losers

A write-off trimmed profit growth at the film division, while ABC prospered

Source: Company reports

  ディズニーは大ヒット作の製作につながるような映画・テレビ資産を求めており、フォックスのエンターテインメント資産を710億ドル(約7兆9100億円)で買収する手続きを進めている。アイガーCEOは、フォックスのケーブルチャンネル「FX」や映画事業「フォックス・サーチライト」、ナショナル・ジオグラフィックの予算を増額する考えを示し、これらがストリーミングサービスで大きな役割を果たすことになると説明した。ディズニーはESPNプラスに続き、2019年中に映画・テレビ番組中心の2つ目のストリーミングサービスを開始する予定。

  決算発表を受け、ディズニーの株価は時間外取引で当初下落していたが、その後はいったん上げに転じた。

新作映画好調

  映画業界で過去最大級のヒットとなった作品の中に、ディズニーが夏に公開した「アベンジャーズ」最新作や「インクレディブル・ファミリー」(邦題)が含まれたが、同社が断念したアニメ映画プロジェクト2件に関連する1億ドルの損失処理費用を埋め合わせるのには不十分だった。

  今年の映画興行収入でディズニーのシェアは35%とトップだが、フォックス資産買収が実現すれば、さらに強みが増す。ただ、6月に低予算のアニメ部門ディズニートゥーン・スタジオズを閉鎖するなど不発に終わった事業もある。

  4-6月期の利益は一部項目を除いたベースで1株当たり1.87ドルと、アナリスト予想の1.94ドルには届かなかった。売上高は7%増の152億ドル。アナリストは154億ドルを予想していた。

  部門別では、映画部門は夏の大作封切りが寄与して営業利益が11%増の7億800万ドルとなった一方で、ABC、ESPNなどを含む最大部門のテレビ事業はスポーツの新ストリーミングサービス関連コスト計上が響いて1%減の18億2000万ドルにとどまった。

  テーマパーク部門は新アトラクション導入や入場料引き上げなどで営業利益が15%増の13億4000億ドル。消費者向け製品部門の営業利益はライセンス収入や店頭販売の落ち込みで10%減の3億2400万ドルだった。

原題:Disney Looks Past Canceled Films Toward Brighter Future With Fox(抜粋)

(アイガーCEOの発言や部門別業績を追加して更新します.)
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