中国中銀、人民元で「群集行動」避けるよう市中銀行に通達

  • 人民銀には市場安定化のための手段豊富にあると市中銀に伝えた
  • 元の中心レート設定で反循環的要素の活用復活を示唆とも

Photographer: SeongJoon Cho / Bloomberg

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中国人民銀行(中央銀行)は6日、人民元を安定させるための追加的な策を講じた。事情に詳しい複数の関係者によれば、人民銀は一部の市中銀行に対し、為替市場での「群集行動」とモメンタムを追う動きを避けるよう促した。

  同関係者によると、人民銀当局者が同日午前の会議で市中銀に対し、人民銀には市場安定化のための手段が豊富にあると説明。人民元の柔軟性を維持し、元相場が上下双方向に動くのを容認すると伝えた。

  人民銀当局者はまた、人民元に対して高まる圧力を適宜解く必要が出てくるとし、市場の力に抵抗する措置を講じることはないとも述べた。公に話す権限がないとして同関係者が匿名で語った。同当局者は元相場が6月以降に下落したにもかかわらず、クロスボーダーの資本流出入は総じて均衡しており、中国のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)が元の安定を支えるとの認識も示した。

  米中通商摩擦の激化と中国の景気減速が重なり、本土市場で取引される人民元は過去3カ月で6%余り下げた。今回の会議について人民銀に営業時間外にコメントを要請したが、返答はなかった。

  会議に出席した複数の市中銀担当者が示唆したところによると、人民銀は元に関する市場の期待を誘導するため「反循環的要素」を使う可能性がある。同要素は元の中心レート算出に関して、変動を抑制するために昨年導入されたが、ここ数カ月は使われていなかった。

  市場関係者の間では、反循環的要素の活用が元安定に向けた次のステップとの見方があった。会議に出席した14行は毎営業日、人民銀に元のレートを提示している。

  スタンダードチャータードのアジア外為ストラテジスト、張敬勤氏(香港在勤)は「今回の動きは人民銀がこれまでに講じてきた措置と整合的だ。元の下落ペースを緩め、投資家の見込みが元安方向に一方的に傾くのを阻止し、パニックのような状態を避ける予防的な取り組みだと考えられる」と述べた。

原題:China Is Said to Ask Banks to Avoid ‘Herd Behavior’ on Yuan (1)(抜粋)

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