Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

流動性「消失」、クレジット市場の不安-バブルから180度転換

  • 投資家が眠れないのは出口殺到への警戒-BofAのリポート
  • 6月調査では最大の心配事はバブルだとの回答が最多だった

過剰から不足へ。現在のクレジット市場では流動性ひっ迫が最大の心配の種となった。バブルが懸念されていた6月とは180度転換した。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)が今月まとめた顧客調査によると、欧州におけるクレジットの買い手にとって今、最大の関心事は流動性「消失」を巡る不安である。景気サイクル終盤特有の懸念に、イタリアなど欧州の政治リスクと、今年に入ってからの大幅な値動きが重なり、次の低迷期ではポジションを処分できなくなるかもしれないとして、マネーマネジャーらの不安をたきつけている。

  バーナビー・マーティン氏らBofAのストラテジストらは今週発表したリポートで、「クレジット投資家が夜眠れないのは貿易戦争のせいでも、株式相場調整のせいでもない。いつか将来に、出口に殺到する動きが広がることが心配なのだ」と指摘した。

  こうした心配はこの夏の相場上昇と矛盾する。本来なら健全な経済環境にもかかわらず、値動きは極端となり、クロスアセットの投資家を神経質にしている。イタリアの政府債務から商品市場、ハイテク株に至るまで、流動性をめぐる不安は高まっている。これは高利回りクレジットで顕著で、一斉放出の事態となれば現物証券を持つ投資家はひどいやけどを負うことになる。

  アカデミー・セキュリティーズのマクロ戦略責任者、ピーター・チア氏は「いかに実際の流動性がいずれの方向においても少なく、いかに現在のマーケット構造が脆弱(ぜいじゃく)か、私の心配はこうした動向に基づいている」とリポートに記した。

  BofAの調査では、流動性消失が最大の心配事だと回答したのは高格付け債投資家の22%、ジャンク債投資家の20%だった。6月の調査では高格付け債投資家の18%、ジャンク債投資家の30%が最大の心配事はバブルだと回答していた。

原題:Liquidity Crunch Is the New Bubble Gripping Credit Investors(抜粋)

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