8月7日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、国債利回り上昇でドルは下げ幅縮小

  7日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。米国債利回りの上昇に伴い、ドルは主要通貨の一部に対して下げ幅を縮小した。中国の外貨準備高が7月に増加したほか、人民銀行が為替市場での「群集行動」を避けるよう促したと伝わり、トレーダーは中国に注目した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は朝方に0.4%下げた後に下げ幅を縮めた。ドルは主要通貨の大半に対し下落し、中でもノルウェー・クローネに対しての下落率が最大となった。

  ニューヨーク時間午後4時43分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ユーロは対ドルで0.4%高の1ユーロ=1.1599ドル。ドルは円に対し0.1%未満下げて1ドル=111円38銭。

  ドイツの経済指標が予想を下回ったにもかかわらず、ユーロは対ドルで6営業日ぶりに反発。前日は1ユーロ=1.1530ドルで6月以来の安値を付けていたが、この日は一時1.1608ドルまで値上がりした。

欧州時間の取引

  アジア時間から上昇していたユーロが一段高。薄商いの中、短期のドル買い持ちポジションで利益を確定するファストマネーの動きが優勢となった。オーストラリアの中銀がインフレ上昇の見通しを示したことから、米ドルに対してオーストラリア・ドルが上昇した。
原題:Dollar Pares Loss as UST Yields Rise; Yuan in Focus: Inside G-10(抜粋)
Euro Rebounds as Traders Respect Summer Ranges: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500種が4日続伸、テスラは急伸

  7日の米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は4日連続で上げた。貿易問題を巡る米中間の舌戦が比較的落ち着いたほか、経済成長継続への楽観を背景に買いが続いた。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が株式非公開化の検討を明らかにしたテスラは急伸。

  • 米国株は続伸、S&P500種株価指数は4日続伸
  • 米国債は下落、10年債利回りは2.97%に上昇
  • NY原油は続伸、米国のイラン制裁再開で供給懸念強まる
  • NY金は小反発、ドル下落で
  •   S&P500種は、1月26日に付けた史上最高値以来の高値で終えた。米国債利回りの上昇を嫌気して金利敏感株が売られ、S&P500種は取引終了間際の30分間に上げ幅を縮小した。工業株とエネルギー銘柄は上げをけん引した。CBOEボラティリティー指数(VIX)は5月以降で初めて11を下回った。マスク氏のツイートで、テスラの空売り筋が虚を突かれる格好となった。

      S&P500種株価指数が前日比0.3%高の2858.45で終了。ダウ工業株30種平均は126.73ドル(0.5%)高の25628.91ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.3%上げて7883.66。午後5時現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.97%。

      ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が続伸。米国内の在庫が低水準にある中、米国がイラン制裁を再開したことから世界的な供給懸念につながり、買いが膨らんだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は16セント(0.2%)高い1バレル=69.17ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は90セント高の74.65ドルで終えた。

      ニューヨーク金先物相場は小反発。ドル下落を受けて買いが入った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%未満高い1オンス=1218.30ドルで終了した。

      テスラのニュースが市場を席巻した。実現すれば過去最大規模のレバレッジド・バイアウト (LBO、買収先の資産などを担保とする借り入れによる買収)となり得る同社の非公開化について、マスクCEOがどれほど真剣かについて投資家の間で臆測を呼んでいる。米主要企業の大半が予想を上回る業績を発表し、決算シーズンは好調なうちに終わろうとしているが、テスラのニュースを受けて影が薄くなった。投資家は米中間の貿易摩擦悪化を憂慮しているものの、S&P500種は過去最高値まであと20ポイント未満に迫っている。

      米国債市場では3年債入札が不調で午後にじり安の展開になった。10年債と30年債の入札を控え、終盤に利回り曲線はスティープ化した。
    原題:U.S. Stocks Rise for Fourth Day, Dollar Weakens: Markets Wrap(抜粋)
    USTs Lower After Soft 3Y Sale; Curve Steepens Ahead of 10Y, 30Y
    Oil Rises Amid Iranian Supply Risk, Signs of U.S. Stock Drop
    PRECIOUS: Gold Rebounds From 16-Month Low as Dollar Declines

    ◎欧州債:イタリア国債が上昇、英国債は供給控え売られる

      7日の欧州債市場では、イタリア国債のイールドカーブが2日連続でブルスティープ化した。一方でドイツ国債はリスク選好ムードが重しとなり、英国債は10年債の供給を控えて下落。

      イタリア国債と周辺国債中心に上昇。一方、中国株の大幅高を手掛かりにリスク選好の動きが広がる中、ユーロ圏国債は前日の上げを一部失った。

      英国債は大幅安、10年債供給を翌日に控え。

      今週は発行予定が乏しく、主なユーロ圏国債供給やECB当局者発言がない。30日にはイタリア国債発行が予定されているが、それまでの期間にソブリン債発行において動きがあるユーロ圏の発行体はドイツのみ。

      ドイツ10年債利回りは2bp上昇し0.41%。スペイン10年債利回りは1.40%で変わらず。イタリア10年債利回りは2bp下げて2.88%。
    原題:BTPs Rise, Gilts Dip Ahead of Supply; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

    (NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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