バークシャーの手元現金1110億ドルに増加、自社株買い巡る議論活発に

  • バフェット氏率いるバークシャー、4-6月の好業績で手元資金拡大
  • 好業績で株価上昇なら自社株買いの機会逃す恐れも-アナリスト

ウォーレン・バフェット氏

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは先月、同氏による自社株買いの余地を広げた。同社の手元現金が1110億ドル(約12兆円)に膨らんだ今、その恩恵をいつ受けられるのか一部投資家が関心を強めている。

  バークシャーが4日公表した4-6月(第2四半期)決算では、買い戻す意思のある株数や株価について詳述されなかったものの、投資家は自社株買いの可能性はあると承知している。同社が先月、第2四半期決算発表までは自社株買いを始めないと説明していたからだ。

  一部アナリストにとって問題なのは、四半期決算の好調で株価が割高になる可能性があることだ。バークシャーのクラスA株は6日、前営業日比2.3%高の31万1805.50ドルで終了。先月の同社の発表によると、バフェット会長兼最高経営責任者(CEO)とチャールズ・マンガー副会長は自社株買い計画で、「バークシャーの本質的価値を控えめにみて下回る」価格を見いだす必要がある。

  エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジム・シャナハン氏は電話インタビューで「彼らは自社株買い戻しの意欲と能力があると市場は信じている」と述べた上で、「株価が上昇して買い戻しの機会が過ぎ去る可能性はある」と指摘した。

Growing Stockpile

Berkshire's cash climbed to $111 billion at the end of the second quarter

Source: Company filings

  バフェット氏は歴史的に企業への投資を好み、鉄道や保険会社といったビジネスを傘下に収めてバークシャーをコングロマリットに成長させた。しかし、一部事業の株価は昨年、最高値を付けており、バークシャーが検討した「事実上全て」の案件で障壁となったと同氏は2月の株主宛て書簡で指摘している。

  一方、バークシャーはアップルなどの銘柄に投資を増やしたものの、手元資金はバフェット氏が望むよりもはるかに多い水準に達した。監督当局への提出書類によると、バークシャーは4-6月期に61億ドル相当の株式を購入し、47億7000万ドル相当を売却したか償還に応じた。同社のアップル株保有は6月末時点で472億ドルと、3月末時点の407億ドルから増加した。

  バフェット氏は12年に長年の株主の遺産財団から自社株を買い戻したことがある。バークシャーの以前の買い戻しプログラムでは、1株当たり純資産に対するプレミアムが20%を超えない水準にするよう制限があったが、新しい買い戻しプログラムではその上限は廃止されている。4日の同社の発表によると、クラスA株の1株当たり純資産は6月末時点で21万7677ドルに増加した。

  バフェット氏にアシスタント経由でコメントを求めたが返答はない。

原題:Buffett’s $111 Billion Cash Pile Intensifies Buyback Debate (1)(抜粋)

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