冬の暴落は「普通」の調整だったのか、S&P500が最高値間近に回復

  • S&P500種、1月26日の過去最高値まであと0.8%
  • 相場回復に要した営業日は192日-09年以降の調整局面の平均程度
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

ボラティリティー指数のVIXが倍に上昇、11営業日で株価は10%下落、株式時価総額が2兆ドル(約223兆円)吹き飛んだ市場の急変をどう表現すべきか。今にして思えば、まったく「普通」だったかもしれない。

  米S&P500種株価指数は先週まで週ベースで5週連続上昇し、1月29日から2週間で記録した292ポイントの下げをほぼ全て埋めるまでに回復。ここまでくるのに192営業日かかったが、現在の強気相場が2009年3月に始まってからの調整局面での平均と比べると8営業日少ない。トータルリターンを示す指数は6日、過去最高を更新した。

  米国株の月間パフォーマンスが金融危機以降で最悪の部類となり強気派を苦しめた2月と3月当時は、なかなか普通とは感じられなかったが、企業収益が6カ月で20%強伸び米国内総生産(GDP)が14年以来の高成長を示した現在、投資家は当時の苦しさを忘れつつある。

  「懸念の山は確かにあったが、市場はそれを乗り越える道を見つけた」と語るのはグリーンウッド・キャピタル・アソシエーツのウォルター・トッド最高投資責任者だ。「人々は多くの点でより楽観的だ。もちろん、それを打ち消す懸念材料はあるが、相場は半年前の水準に戻った」と同氏は述べた。

  市場予想を裏切る好決算の割合が過去最高に達した決算発表シーズンにも支えられ、S&P500種は過去4週間に4.9%上昇、2月8日の年初来安値から10%戻した。6日終値の2850.4から、1月26日に付けた過去最高値2872.87まではあと0.8%だ。VIX指数は当時の11.08に対し、今月6日は11.27。

原題:Winter Stock Rout on Verge of Being Totally Ordinary Correction(抜粋)

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