JPモルガン:新興国株は買い、地政学的影響は年末に向け緩和も

  • 8月は米国が対中関税明確化するまでボラティリティー拡大も
  • FOMCが四半期に一度ペースの利上げ見送れば新興国にプラス

今年1-6月(上期)に大きく売られた新興国市場の株式は買いだと米銀JPモルガン・チェースはみている。先進国の株式に対してオーバーウエートとしているほか、新興国について通貨も選好しているとリポートで明らかにした。

  クロスアセットファンダメンタル戦略責任者ジョン・ノーマンド氏(ロンドン在勤)はリポート公表後、「新興国市場は相対的に割安な資産クラスで、地政学的な影響は10-12月(第4四半期)になれば低下するはずだ」とコメント。ただ8月については、トランプ政権が中国からの輸入品2000億ドル(約22兆2600億円)相当への関税をどうするのか明確にするまで「一段のボラティリティー」が生じると想定している。

  新興国株は7月に反発後、今月に入ると再びマイナスとなっている。JPモルガンは魅力的なバリュエーション(株価評価)や企業利益の伸び、テクニカル指標などを新興国株買いの理由として挙げたほか、ドルが最近の値上がり分の一部を失い、これが新興国への支えとなるとの見通しも示した。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)が四半期のペースで実施してきた利上げを1回見送れば、それもプラスになると分析した。

  一方で、トランプ米大統領の貿易政策を踏まえれば、当面は選別投資を続ける必要があるとしている。中間選挙がある「11月までの具体的にどの時期に緊張が和らぐのか、確信はあまりない。大統領支持率が堅調なままで、大統領は自らのアプローチが米国に恩恵をもたらしていると信じているためだ」と指摘した。

原題:JPMorgan Says Buy Emerging Stocks as Trade Clash Seen Easing(抜粋)

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