中国のHNA、オリックスへのアボロン株売却で交渉中

更新日時
  • 海航集団傘下のリース会社の株式30%取得で最終調整
  • これまでの最高額は蘭ロベコ買収時の2402億円

オリックスは中国の企業グループ、海航集団傘下の航空機リース会社アボロン・ホールディングス(アイルランド)の株式の30%を約2500億円で取得することで最終調整している。今週中にも発表する可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。オリックスとしては過去最大の投資となる。

  オリックスが中古市場で機体を調達して中堅以下の航空会社に貸し出すのが得意なのに対し、アボロンは主に新型機を発注して大手航空会社向けにリースしており、ビジネス上は補完関係にある。オリックスは2013年に蘭資産運用会社ロベコを買収(2402億円)しているが、今回の出資が実現すればこれを上回る過去最大の投資案件となる。

  オリックスは1991年に航空機リース事業に本格参入。現在はアイルランドの子会社で中型機を中心に32カ国・70社の航空会社に機体を貸し出している。航空機リースを含む海外事業部門は2017年度連結決算のセグメント利益内訳で稼ぎ頭の25%を占めた。

  調査会社、フライトグローバルの昨年の航空機リース会社ランキング(機体数ベース)によると、アボロンは585機で3位、オリックスは227機で12位となっている。両社を合わせても3位規模だが、1位のGE(1324機)、2位のエアキャップ(1076機)に近づく。

  海航集団(HNAグループ)は複数の航空会社や物流、観光開発などを手がける企業グループ。多額の債務を抱えて世界中で資産売却を進めており、米ミネアポリスに拠点を置くラディソン・ホテル・グループの売却なども取り沙汰されている。

  HNAの担当者はコメントを控えた。オリックスに電子メールでコメントを求めたが、今のところ返答はない。

  ブルームバーグ・ニュースは先週、HNAが選択肢を検討しており、アボロン株もしくはアボロンが持つ航空機の一部について、複数の候補に買い取るよう打診し、香港の富豪、李嘉誠氏や鄭家純氏が関わる企業もこれに含まれていると報じていた

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE