眠りから覚めるバリュー株、強気サイクルへ本格シフト開始か

  • バリュー株、2週連続でモメンタム株をアウトパフォーム
  • バリュエーション格差を背景に上昇継続へーモルガンS

バリュー株がようやく人気を回復している。ここ最近のテクノロジー企業の試練で打撃を受けた株式市場に救いの手を差し伸べている。

  経済成長と力強い業績によって過小評価が是正されれば、この投資スタイルは本格的に回復する可能性がある。
        
  JPモルガン・チェースのマルコ・コラノビッチ氏やエバコアISIのデニス・ディバッシャー氏のような強気派は、フェイスブックやネットフリックスなどが発表した期待外れの決算でモメンタム株に亀裂が生じる中、バリュー株には停滞した相場を持ち上げる力があると主張する。
               

         
  ポートフォリオ戦略責任者のディバッシャー氏は6日のリポートで、「貿易を巡る緊張の緩和にもかかわらず、良好な経済環境がバリュー株の先週のアウトパフォーマンス継続を支えた」と指摘。この急激なシフトは、モメンタム株からバリュー株への「重大なローテーション」が進行中であることを示唆していると説明した。

  ブルームバーグが集計したデータによると、米バリュー株のマーケット中立型のリターンは先週、モメンタム株を0.5ポイント上回り、同格差は4カ月ぶりの大きさとなった。また、欧州のモメンタム株が過去1週間に1%下落したのに対し、バリュー株は0.1%上昇した。   

  もっとも、米バリュー株は金融が最大のウエートを占めていることを踏まえると注意が必要だ。最近の上昇は米国債イールドカーブ(利回り曲線)のスティープニング(傾斜化)と時期が重なった。これは銀行の純利ざやの押し上げに寄与するが、こうした状況が長続きするとみる向きは少ない。

  マクロ・リスク・アドバイザーズのチーフマクロストラテジスト、マヤンク・セクサリア氏はリポートで、「われわれはマクロ経済の一層の強さからイールドカーブのフラットニング(平たん化)傾向が続き、この関係が持続した場合、バリュー株のさらなるアウトパフォーマンスの逆風になる公算が大きいとみている」と指摘した。
         

             
  モルガン・スタンレーは、S&P500種株価指数全体の調整リスクの高まりを警告しながらも、バリュー株には上昇余地があるとみている。マシュー・ガーマン氏率いる同行のストラテジストらは「バリュエーションの分散の高まりは、バリュー投資の環境改善を示唆している」とリポートに記した。

原題:Bull Cycle Shift? Value Stocks Come Roaring Back From Dead (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE