中国の巨大債券市場、豪QIC呼び込む-債券接続で参加しやすく

  • ポートフォリオ多様化や良好な利回りが魅力的-バックリー氏
  • 豪運用会社で「債券通」活用第1号になる公算大-QIC

オーストラリアの資金運用会社QICは、外国投資家が参加しやすくなりつつある11兆6000億ドル(約1290兆円)規模の中国債券市場での年金運用に向けた準備を進めている。

  QICのグローバルリキッド戦略担当マネジングディレクター、スーザン・バックリー氏によると、同社は今年末までに2017年に始まった本土と香港の債券接続プログラム「債券通」を活用する考えで、オーストラリアの運用会社でこのプラットフォームを使う第1号になる公算が大きい。

  債券通や来年の本土債の世界債券指数への組み入れによって、海外企業は国内投資家が97%超を占める中国市場で債券を購入する新たな手段を得ることになる。

  中国本土と香港の取引所が設立した債券通の合弁企業を率いるジュリアン・マーティン氏は別のインタビューで、「オーストラリアにおける明確なターゲットは資産運用会社に加えて年金基金やQICなど規模の大きい投資家の一部であり、間違いなくわれわれにとって優先順位は高い」と述べた。1日当たりの売買は来年末までに300億元(約4900億円)と5倍に拡大すると見込んでいるという。

  バックリー氏は、QICにとって中国が魅力的なのは債券ポートフォリオを多様化し、良好な利回りを備えた債券市場にアクセスできるためだと説明。中国の10年物国債利回りは3日に3.46%だったのに対し、米10年債利回りは2.95%だった。

  バックリー氏は現在の人民元相場について、「秩序ある元安と言える。確かに大きく下げているものの、急な下落にはならないとみている。恐らく現在の中国景気の減速に見合った水準にある」と話した。

原題:China’s Giant Bond Market Lures Australian Fund as Link Ramps Up(抜粋)

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