ロンドン・上海株式市場接続、中国は制限設けたい考え-関係者

  • 「ファンジビリティー」への制約を提案-投資家の関心薄れる恐れ
  • 制限なら市場間で株価水準がかけ離れた場合の裁定取引が難しくなる

中国は年内に始めるロンドンと上海の株式市場接続プログラムに一定の制限を設けたい考えだ。制約が課せられれば、当局は資本流出を抑制しやすくなるものの、投資家にとって魅力が薄れる可能性がある。事情に詳しい関係者が明らかにした。
  
  制限が提案されたのは、重複上場している企業の株式を1つの市場から別の市場にスワップする「ファンジビリティー」と呼ばれる機能。ファンジビリティーは、ロンドン証券取引所グループ(LSE)が株式市場接続の概要を5月に示した際、投資家にアピールする重要なセールスポイントだった。検討内容は非公開で何も最終決定していないとして、関係者が匿名を条件に語った。

  同じような制約を課している他の国もあり、中国の提案が接続プログラム計画を頓挫させる兆候もないが、ファンジビリティーが制限されれば同プログラムへの関心が損なわれる公算が大きい。一定条件下でのこうした制限ルールは、2つの市場間での株価水準がかけ離れた場合の投資・裁定取引が難しくなる。香港と中国本土の双方に上場している企業のバリュエーション(株価評価)が2つの市場で大きく異なるケースがあるのは、ファンジビリティーの欠如が理由だ。

  中国証券監督管理委員会(証監会)と上海証券取引所にコメントを求めたが、返答はなかった。LSEはコメントを控えた。

原題:China Is Said to Push for Arbitrage Limits on London Stock Link(抜粋)

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