6月の経常収支は前年比27.1%増の1兆1756億円-予想下回る

  • 貿易収支は8205億円の黒字、黒字は2カ月ぶり
  • 1次所得収支は11.8%増の5876億円の黒字

モノやサービスを含む海外との総合的な取引を示す経常収支は、黒字幅が2カ月連続で拡大した。市場予想は下回った。黒字は48カ月連続。財務省が8日発表した。

キーポイント

  • 経常収支は前年同月比27.1%増の1兆1756億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は1兆2222億円の黒字)
  • 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は8205億円の黒字(予想は8268億円の黒字)-2カ月ぶり黒字
  • 海外配当金や債券利子などの第1次所得収支は11.8%増の5876億円の黒字

エコノミストの見方

  • SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは2日付リポートで、6月は日本企業の配当金支払いで第1次所得収支の黒字が縮小しやすい季節性があると指摘。「貿易収支は黒字幅が前月比で拡大する見込みだが、第1次所得収支の黒字幅が前月比で縮小し、相殺し合う」との見方を示した。
  • 第一生命経済研究所の伊藤佑隼エコノミストは3日付リポートで、第1次所得収支の悪化は前月分を押し上げた海外子会社からの配当受け取りなど一時要因のはく落によることから「悲観的にみる必要はない」と分析。世界経済が緩やかな拡大を続ける中、経常収支は高水準を維持するとみている。
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