日本株反発、好決算銘柄買いと中国株高に安心-ソフバンク1万円回復

更新日時
  • ソフバンクの4-6月営業利益は過去最高、鹿島急伸で建設株
  • 中国上海株は前日まで4日続落、きょう午後にかけ反発基調強める

7日の東京株式相場は反発。好決算評価のソフトバンクグループなど情報・通信株、鹿島など建設株が買われ、国際原油市況の上昇を材料に石油や鉱業株も高い。続落していた中国上海株が戻り歩調を強めたため、市場参加者の間に買い安心感が広がった面もある。

  TOPIXの終値は前日比13.15ポイント(0.8%)高の1746.05と4営業日ぶりに上げ、きょうの高値引け。日経平均株価は155円42銭(0.7%)高の2万2662円74銭と反発した。

  ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは、「企業決算は足元堅調。為替も、米国の緩やかな利上げ継続で円高リスクは後退しており、業績期待は続くだろう」と指摘。米国との貿易摩擦や経済成長の鈍化傾向を受け、さえなかった中国株が下げ止まり、「リスクオンとまではいかないが、マーケットの連動性を受け日本株にも安心感が出ている」と話した。

東証アローズ

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  この日の主要株価指数は小高く始まり、午前は一時マイナス圏に沈むなど上値の重い展開だったが、中国株が反発基調を強めた午後に強含んだ。上海総合指数は0.2%高で開始し、一時0.3%安まで下げたが、その後は上昇率が2%を超えた。中国英字紙チャイナ・デーリーは、投資意欲の喚起を目指した政策が今後増えるだろうと国家発展改革委員会当局者の見解を引用し報道。中国4-6月期の経常収支は58億ドル(約6460億円)の黒字と、1-3月期の赤字から改善した。

  松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは、「中国株は米国との貿易問題から下落していたが、報復関税の動きがなく、トランプ米大統領の目線もイラン制裁に向いているため、警戒感が一服している」と指摘した。また、きょうのドル・円はおおむね1ドル=111円20-30銭台と、前日の日本株終値時点111円32銭に対しほぼ横ばいで取引された。

  終日日本株の下支え役を果たしたのが決算内容が評価された銘柄群だ。1銘柄で日経平均を69円押し上げ、昨年11月以来の1万円を回復したソフバンク。4-6月期営業利益が5割増と過去最高を更新し、野村証券は投資活動による実際の成果拡大を確認できたと評価した。4-6月期営業利益が前年同期比2倍超となった楽天も高く、みずほ証券は携帯電話の設備投資額が6000億円から少なくなる見通しを会社が示した点は朗報と評価した。このほか、業種別では石油や鉱業株も上昇率上位。サウジアラビアの7月生産量が前月比で減少したもようと伝わり、世界の供給逼迫(ひっぱく)懸念で前日のニューヨーク原油先物が0.8%高の1バレル=69.01ドルと反発したことを受けた。原油先物はアジア時間7日の時間外取引でも堅調に推移した。

  • 東証1部33業種は石油・石炭製品、情報・通信、鉱業、建設、保険、サービス、鉄鋼など27業種が上昇、下落は水産・農林、パルプ・紙、精密機器、銀行など6業種
  • 売買代金上位では4-6月純利益が市場予想を上回った鹿島が午後に急伸、通期利益計画を上方修正した日本製鋼所は大幅高となった、SUBARUは反発
  • 半面、第1四半期決算短信に「継続企業の前提に重要な疑義」を注記したパイオニアは急落、上期利益が会社計画に届かなかったサントリー食品インターナショナルも安い
  • 東証1部の売買高は13億2412万株、売買代金は2兆1526億円、値上がり銘柄数は1382、値下がりは644
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE