債券は上昇か、米長期金利の低下受け-物価連動債入札は影響薄との声

  • 先物夜間取引は150円15銭で終了、前日の日中終値比2銭高
  • まだ落ち着きどころを探る状況、もみ合い強含みと予想-東海東京証

債券相場は上昇が予想されている。日本銀行が長期金利の変動幅拡大を容認したことを受けた上限を探る動きが一服する中、海外市場で米国やドイツの長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買いが先行する見通しだ。

  7日の長期国債先物市場で中心限月9月物は150円台前半を中心とした推移が見込まれている。夜間取引はいったん150円07銭まで下げた後、米債相場の堅調推移を受けて持ち直し、結局は150円15銭と前日の日中終値比2銭高で引けた。

  東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、この日の債券相場は「もみ合い強含み」と予想。前日は「超長期ゾーンが強く、イールドカーブのフラット化が進む場面があったものの、続かなかった」とし、「さすがにまだ、落ち着きどころを探る状況なのだろう」とみている。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値0.10%を挟んだ水準での推移が見込まれている。佐野氏はこの日の予想レンジを0.10%~0.11%としている。

  6日の米国債相場は上昇。米10年国債利回りは1ベーシスポイント(bp)低い2.94%程度で引けた。ドイツなど欧州国債相場の上昇や米中の貿易摩擦を巡る懸念を背景に米国債を買う動きが優勢となった。ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨の大半に対して上昇。対円では1ドル=111円台前半で推移している。

物価連動債入札

  財務省はこの日、10年物価連動国債の価格競争入札を実施する。23回債のリオープン発行で、発行予定額は前回と同じ4000億円程度となる。

過去の物価連動債入札の結果はこちらをご覧下さい。

  10年物の固定利付国債と物価連動債の利回り格差が示す市場の予想インフレ率は前日に0.472%と昨年12月以来の低水準で引けた。東海東京証の佐野氏は、「きょうの物価連動債入札が債券相場全体に及ぼす影響は乏しい」とみている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE