投資家は手数料無料ファンドの「問題点」熟考をーバンガードCIO

  • フィデリティの無料ファンド、業界の価格戦争を激化させる
  • バンガードは全般的にコストを抑制している-デービス氏

米資産運用会社バンガード・グループのグレッグ・デービス最高投資責任者(CIO)は、フィデリティ・インベストメンツが1日に発表した手数料無料のファンドについて、目に見えない落とし穴に投資家の注意を促した。

  バンガードのライバルであるフィデリティは個人投資家向けに手数料無料の指数連動型投資信託を2本投入したほか、既存ファンドでも手数料を下げ、投資業界の価格戦争に拍車を掛けた。バンガードは既に指数関連商品の手数料を積極的に下げているため、フィデリティの商品に動じることはないとデービス氏は述べた。
          
  ニューヨークのブルームバーグ・エル・ピー本社で3日にインタビューに応じた同氏は「このような商品が出てきた時、投資家は常に、『何か落とし穴はないか』と自問しなければならない」と指摘。「他の商品で別のものに課金されていないかをチェックするべきだ」と語った。

  コストが割高なアクティブ運用型商品から投資家がますます離れる中、約5兆1000億ドル(約568兆円)余りを運用するバンガードのほか、ブラックロックやチャールズ・シュワブなどの競合各社は、インデックス投信や上場投資信託(ETF)の手数料を引き下げている。バンガードの経費率は平均11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)で、これは投資額100ドルにつき年間11セントの経費がかかることを表す。業界平均は62bp。
   
  デービス氏によれば、フィデリティの発表が直ちにバンガードの反応を引き起こす公算は小さい。「競争環境に注意を払っているかどうかと聞かれれば、もちろんそうだ。競争相手1社の行動にすぐに反応するかといえば、そんなことはしない」と述べた。

フィデリティ、手数料無料の指数連動ファンド投入-競合の株価急落

原題:Vanguard CIO Says Investors Must Consider ‘Catch’ of Free Funds(抜粋)

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