ヘッジファンド、貿易摩擦で原油に対し及び腰-持ち高2年ぶり低水準

  • 中国は米国からの輸入品600億ドル相当に関税を賦課する計画
  • 中国がイラン産原油の輸入を減らさないとの懸念も市場混乱要因に

米中貿易摩擦の悪化を背景に、ヘッジファンドはボラティリティー(変動性)がますます高まっている原油市場に対し及び腰になっている。

  資産運用会社による米指標原油ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)と北海ブレント原油のポジションの合計は2016年以来の低水準に減少。米中間の緊張は緩和する兆しを見せていない。中国は3日、トランプ米政権が新たに示唆した中国への追加関税計画が実行された場合、中国は米国からの輸入品600億ドル(約6兆6700億円)相当に関税を賦課する計画で、その対象リストを準備していると発表した。

  米国は中国がイラン産原油の輸入を減らすよう説得できていないとの報道も原油市場を混乱させた。

  ナスダック(ニューヨーク)のアナリスト、タマール・エスナー氏は、「今回の貿易摩擦が近く解決する兆しは全くない」と指摘。そのため、「投資家は引き続き買越残高を減らし、利益を確定しており、イラン産原油が大きく減少しない限り原油価格の上昇余地は限定的との感覚からこうしたポジションのリスクを除去している」との見方を示した。

  米商品先物取引委員会(CFTC)によれば、ヘッジファンドによるWTIの先物とオプションの買越残高は7月31日終了週に1.4%減少し38万6764枚と、6週間ぶりの低水準。買いポジションが減少する一方、売りポジションは増えた。ICEフューチャーズ・ヨーロッパのデータによると、ブレント原油の買越残高は37万2346枚に増加。売りポジションは減少した。

原題:Hedge Funds Unnerved by Trade War Cut Oil Bets to 2-Year Low(抜粋)

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