米10年債利回り、3%超の水準維持する環境は十分整わずか

  • 10年債利回り、先週も3%台を維持できず-今年4回目
  • 市場は多少のリセッションリスクを織り込みつつある-RBC

米国ではインフレ率の上昇や国債増発の流れが今週、10年債利回りを再び3%超の水準に押し上げる可能性があるが、その際には激しい抵抗があるだろう。

  この水準は引き続き、指標10年債利回りの今年最高のレベル。米国債相場は先週に大打撃を受ける可能性もあったが、利回りは一時的に3%台に上昇しただけで、その水準を再び割り込んだ。3%台を維持できなかったのは今年4回目。失業率が4%未満に下がり、経済成長率は4%を超え、政府借り入れは景気循環終盤で異例に急増するという状況にもかかわらずだ。

  つまり、このような環境でも投資家は長期債への関心を失っていない。米10年債利回りは2.95%前後で推移しているが、貿易戦争激化による景気への脅威とまだまだ抑制されたインフレを背景に、依然として買い手を引き付けている。

  RBCウェルス・マネジメントの米債ポートフォリオストラテジスト、トム・ギャレットソン氏は「市場は2020年よりも先を見始めており、多少のリセッション(景気後退)リスクを織り込みつつある」と指摘。「3%台は長期投資家にとってかなり魅力的なようで、それよりずっと高い水準までもっていこうというインセンティブがトレーダーにはあまり働かないのかもしれない」と付け加えた。

  3%台を巡る均衡は今週、3年債と10年債、30年債の計780億ドル(約8兆6800億円)の入札で試される。米財務省は膨らむ米財政赤字を穴埋めするため3四半期連続で利付債の発行を増やしており、今回は四半期定例入札としては2010年以来の規模となる。

原題:U.S. 10-Year Benchmark Not Ready to Contemplate Life Beyond 3%(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE