【個別銘柄】大成建急落、ヒロセ電や堀場製も大幅安、NTTデ大幅高

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  • 大成建は四半期4割減益、ヒロセ電は営業利益率の低下続く
  • 国内事業好調でNTTデは11%増益、堀場製は通期予想を減額

6日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  大成建設(1801):前営業日比12%安の5300円。6日午後発表した4-6月期営業利益は前年同期比43%減の153億円だった。売上高は微減だったが、土木、建築、開発事業の利益率悪化で売上総利益が減少、販売管理費の増加も響いた。2019年3月期計画は前期比28%減の1310億円で据え置き、進ちょく率は12%にとどまる。

  ヒロセ電機(6806):14%安の1万2000円。4-6月期営業利益は前年同期比28%減の50億円と、市場予想64億円を下回った。モルガン・スタンレーMUFG証券は、中国と韓国のスマホ向け低迷に加え、売上原価率と販管費比率の上昇傾向で営業利益率の低下に歯止めがかからないと指摘。第1四半期決算に特殊要因が含まれないのであれば通期計画の達成は難しく、市場コンセンサスの大幅切り下がりは避けられないだろうとみている。

  堀場製作所(6856):13%安の6820円。18年12月期営業利益計画を340億円から310億円に下方修正、半導体システム機器部門を30億円減額した。市場予想は343億円だった。SMBC日興証券は、第1四半期の上方修正から一転しての下方修正でネガティブと指摘。NANDフラッシュメモリーの市況悪化でメモリーメーカーが設備投資を先送り、SPEメーカーも18年下期の見通しを引き下げており、同社も同じような状況になったとした。

  NTTデータ(9613):7.5%高の1372円。4-6月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比11%増の291億円と、市場予想の241億円を上回った。国内事業が好調、海外もEMEA(欧州・中東・アフリカ)・中南米の規模拡大などで増収増益だった。受注高は国内金融、EMEA・中南米中心に3.2%増加した。ジェフリーズ証券は、国内は収益、受注が安定的に推移し、海外も欧州が収益、受注とも回復しつつあると指摘。

  シスメックス(6869):8.2%安の9350円。4-6月期営業利益は前年同期比11%増の138億円。血球計数検査分野で機器の売上高が減少する一方、試薬は伸長した。SMBC日興証券は、利益がコンセンサス予想146億円を下回ったとした上で、上期計画に対する進ちょく率が46.8%と低めに見えることや、機器販売の11%減収でネガティブな印象と指摘。

  住友ベークライト(4203):8.2%安の1022円。4-6月期の事業利益は前年同期比0.5%減の52億8800万円、半導体封止用エポキシ樹脂成形材料など半導体関連材料、高機能プラスチック中心に販売数量を伸ばし、売上高は3.5%増えたが、原料価格の上昇が響いた。19年3月通期計画は前期比14%増の220億円を据え置き、進捗(しんちょく)率は24%。

  東洋紡(3101):6.6%高の1908円。午後1時に発表した4-6月期営業利益は前年同期比7.3%増の53億4700万円だった。工業用フィルムでは液晶偏光子保護フィルムとして展開する「コスモシャインSRF」が伸び、セラミックコンデンサー用離型フィルムも好調に推移した。据え置いた前期比4.5%増の250億円という19年3月期計画に対する進捗(しんちょく)率は21%。

  大平洋金属(5541):15%高の3745円。19年3月期の営業損益計画を14億8900万円の赤字から20億2000万円の黒字に上方修正した。ロンドン金属取引所(LME)のニッケル価格が想定を上回っており、売上高の増加が見込まれるとした。無配としていた上期配当予想を1株30円、期末配当も30円の年60円にするとも発表。

  SUBARU(7270):1%安の3232円。午後1時に発表した4-6月期営業利益は前年同期比52%減の576億円と、市場予想674億円を下回った。フォレスターのフルモデルチェンジを控え販売台数が減少、経費増加も響いた。19年3月通期計画は前期比21%減の3000億円据え置き、進捗(しんちょく)率は19%。

  ケーヒン(7251):5%高の2411円。4-6月期営業利益は前年同期比36%増の79億5600万円と、ブルームバーグによるアナリスト5人の予想平均53億3900万円を上回った。二輪車・汎用製品、四輪車製品とも売り上げが伸び、合理化効果14億円や経費削減も利益を押し上げた。

  フォスター電機(6794):23%安の1173円。主要顧客向けヘッドセットが数量、価格とも低下していることから、19年3月期営業利益計画を55億円から前期比68%減の30億円に下方修正した。ブルームバーグによるアナリスト3人の予想平均は61億3300万円だった。野村証券では、台湾や中国競合企業の値下げなどで同梱ヘッドセットの競争は想定以上に激化しているとした上で、今期のヘッドセットのシェア前提を4割から3割に変更、出荷前提も2200万個に引き下げて営業利益予想を25億円に減額した。

  ライオン(4912):10%高の2180円。1-6月期営業利益は前年同期比44%増の179億円。ハミガキなどオーラルケア分野が好調だった。18年12月期営業利益計画は330億円を据え置いた。 野村証券は、8-9月にかけて洗濯洗剤など大型の高付加価値製品の投入が始まり、売り上げ拡大や製品構成の改善が利益成長につながってくるとみる。

  サッポロホールディングス(2501):9.3%安の2416円。1-6月期(上期)の営業損益は30億4300万円の赤字に転落した。国内酒類事業では競争激化でビール類の売り上げ数量が9%減った。18年12月期の営業利益計画を187億円から161億円に下方修正した。SMBC日興証券では上期営業損失は同証予想の20億円を大きく下回りネガティブと指摘。堅調に推移していたプレミアムの「YEBISU(エビス)」が14%減と苦戦、期間限定品の減少に加えプレミアム価格帯の消費が鈍く、主戦場の新ジャンルでも大手競合に売り負け、市場が拡大するRTDでは強いブランドを確立できていないとみる。

  アシックス(7936):11%安の1577円。1-6月期営業利益は前年同期比47%減の84億9400万円だった。国内はオニツカタイガーシューズが好調に推移した一方、低収益のスポーツウエア商品群を縮小して減収、海外では米州、欧州、豪州などの売り上げが低調だった。営業利益105億円を想定していたゴールドマン・サックス証券は、多くの地域で売り上げの伸び鈍化が継続、下期での売り上げ大幅改善計画を正当化できるデータはないとした。広告宣伝費などのコストの消化は同証想定以上のペースで進んでおり、会社側の今期計画200億円の達成確度は低いと分析。

  ユニバーサルエンターテインメント(6425):5.6%安の3490円。同社の元取締役会長の岡田和生氏が香港ICACに逮捕されたと午後2時45分に発表。同氏は17年6月に取締役を退任しており、同社と関係はないとする一方、事業への影響も含めて開示が必要な事項が発生した場合は速やかに公表するとしている。

  ノリタケカンパニーリミテド(5331):1000円(17%)高の7010円ストップ高。4-6月期営業利益は前年同期比80%増の19億1500万円、通期計画53億円に対する進ちょく率は36%に達した。主力の工業機材事業は主要顧客の自動車とベアリング業界の生産が堅調で伸び、セラミック・マテリアルやエンジニアリング事業も増収増益を確保した。

  合同製鉄(5410):7.3%高の2467円。4-9月期経常利益計画を19億円から26億円に上方修正、午後1時半発表。メタルスプレッドが当初計画以上に拡大するほか、コスト削減効果が要因。また朝日工業(5456)の完全子会社化に向けて同社株式を公開買い付け(TOB)によって取得することも公表。朝日工業は300円(23%)高の1589円ストップ高。

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